アプリを6年開発・運用してきたLINEだからこそ語れる開発事例も
「LINE DEVELOPER DAYは、LINEに関心がある人はもちろん、エンジニアなら誰でも楽しめるイベント」(池邊氏)というように、セッションは、フロントからバックエンドのさまざまなエンジニアを対象にした、幅広いテーマを用意している。
その代表例が、LINEでの経験談や失敗談が語られるセッションだ。実は昨年のイベントで2時間サービスダウンしたときの立て直しのセッションが大きな反響を呼んだのだそうだ。そういった「これまでは外に向けて明かされなかった話が、このイベントでは聞けるのも醍醐味」と池邊氏は語る。今年はどんな経験・失敗談が語られるのか。
LINEはリリースされてから6年。その間にはスマートフォン関連の開発技術も大きく変わった。例えばiOS向けのアプリの開発ではObjective-CからSwiftに変わったり、AndroidではKotlinが採用されたりしている。
「LINEのように6年に渡り、使われ続けているスマホアプリは少ない。実は技術的負債もたくさん抱えている。長くアプリを開発しているとどういう問題が起こるのか。これはLINEだからこそ話すことができる経験談。リリースして数年経つアプリのメンテナンスを担当している現場のエンジニアにはきっと参考になる情報を提供できると思う」と池邊氏は話す。
また、海外オフィスからのセッションも予定している、と池邊氏。LINEは東京と福岡のほか、韓国、台湾、ベトナムにもオフィスを設け開発を行っている。「ローカルでしか展開していないサービスもある。そういった海外のエンジニアたちがどういうものを開発しているか。それを紹介するセッションも用意している」(池邊氏)。
今回新設される第3のトラックでは、30~50人程度収容の小規模のオープンスペースで、短いものでは1セッション10分程度のセッションを予定している。「午後から終了の18時まで5時間、発表者が入れ替わって続いていく、ライトニングトークのような感じ」と池邊氏。テーマは技術に関するもの以外にも、新入社員の採用試験問題の解説、グローバルな開発体制など、ちょっと気になるものが数多く用意される予定だという。