基調講演
午前中の基調講演では、日本マイクロソフトCTO 榊原彰氏が登壇。「イノベーティブなテクノロジーとエンジニアの未来」というテーマで、エンジニアとして今後意識すべきことを語った。
まず紹介したのは、マイクロソフトのミッション「Empower every person and every organization on the planet to achieve more.(地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする)」だ。
榊原氏は、これを前提に、エンジニアがやっていること、やるべきことはデータを収集・分析し、情報を作り出すことだが、それだけに留まってはならず、「背景・コンテキストを知ること」さらには「モデル化すること」が重要だと語った。それによって、未来の予見とアクションが可能になるからだ。
また現在、「声の時代」と言われるほど発展した音声認識技術をはじめ、深層学習を前提としたシステム構造が確立しつつあることに触れた。音声認識や画像認識、翻訳といった分野で既に実践されている例を紹介し、今後あらゆる産業がこの構造に向かっていくと予見する。
榊原氏は、AIの技術発展・普及は目覚ましいが、だからこそエンジニアには「人間の能力を拡張するために」開発する意識が必要だとする。社会的な弱者をITで支援する"Diversity & Inclusion"の考え方を共有し、エンジニアに積極的に取り組んでほしいと述べ、セッションを終了した。
イベントの様子
イベントの様子を、写真とともにダイジェストでお伝えします。
展示ブース
懇親会
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