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「Grove IoT スターターキット for SORACOM」で始めるIoTプロトタイプ製作

IoTプロトタイプを気軽に製作しよう!「Grove IoT スターターキット for SORACOM」でセンサーデータの可視化をするまで

「Grove IoT スターターキット for SORACOM」で始めるIoTプロトタイプ製作 第1回


Wio LTEオンボードのフルカラーLEDで「Lチカ」

 使用する部材や開発環境が揃ったら、いよいよWio LTEで開発が始められます。開発環境の確認の意味も込めて、ボード上のフルカラーLEDを点灯させてみる、通称「Lチカ」を行ってみましょう。

 具体的な手順はWio LTE ハンズオンの「ステップ 1: LED点灯」をご覧いただくとして、全体の流れは以下の通りです。

Lチカ開発フロー
Lチカ開発フロー

 ここでのポイントは開発環境の準備状況を確認することです。そのため、この段階でコンパイルのエラーが発生したとしてもあきらめず、開発環境の準備を再確認して乗り越えていただければ、後半の作業がグッと楽になります。

超音波測距センサーで距離を計測してみる

 Wio LTEハンズオンにはない「超音波測距センサーによる距離測定」を行ってみましょう。

 全体の構成は以下の通りです。

超音波測距センサー構成
超音波測距センサー構成

 全体の流れは以下の通りです。

超音波測距センサー開発フロー
超音波測距センサー開発フロー

最初に:Wio LTEの電源をOFFにする

 Wio LTEのmicroUSBケーブルを抜き、電源をOFFにしてください。(いきなり抜いてOKです。また、すでにOFFになっている場合は次に進んでください)

1:Wio LTEに超音波測距センサーを取り付ける

 ※Wio LTEからmicroUSBケーブルを抜いた状態にしてください。

 Grove超音波測距センサーをWio LTEに取り付けます。接続先はWio LTEのD38です。

2:ライブラリをインストールする

 Grove超音波測距センサーを利用するためにはライブラリが必要です。このライブラリはSeeed社のGitHubリポジトリに公開されているので、そこからインストールします。

  1. Seeed-Studio/Grove_Ultrasonic_Rangerから[Clone or Download]ボタンをクリック、表示された[Download ZIP]をクリックしてZIPファイルをダウンロードします。
    • Grove_Ultrasonic_Ranger-master.zipというファイル名で保存されます。
  2. Arduino IDEを起動します。
  3. Arduino IDEメニューの[スケッチ]>[ライブラリをインクルード]>[.ZIP形式のライブラリをインストール]を選びます。
  4. ファイル選択ダイアログが開くので、先ほどダウンロードしたGrove_Ultrasonic_Ranger-master.zipを探して [開く] をクリックします。

 以上でライブラリのインストールは完了です。

3:スケッチを作成する

 センサーの取り付けとライブラリのインストールの準備が終わったらスケッチ(プログラム)を作成します。このスケッチはサンプルがあるので、それを活用します。

  1. Arduino IDEを起動します。
  2. Arduino IDEメニューの[ツール]で「ボード: "Wio Tracker LTE"」と表示されていることを確認します。
    • なっていなければ一覧から「"Wio Tracker LTE"」を選んでください。
  3. Arduino IDE メニューの[ファイル]>[スケッチ例]>[Wio LTE for Arduino]>[grove]>[grove-ultrasonic-ranger]を選びます。
    • 新しいウィンドウが開きます。
  4. Wio LTEをPCに接続し、DFUモードにします。
  5. 新しいウィンドウで[スケッチ]>[マイコンボードに書き込む]を選びます。

 これでWio LTEに超音波測距センサーによる計測プログラムの書き込みが完了しました。

 LEDの点灯は成功したのに、この段階でコンパイルエラーが発生する場合は「Wio LTEがDFUモードになっていない」もしくは「超音波測距センサーのライブラリのインストールに失敗している」といった原因が考えられるため再確認してください。

 それでは、Wio LTEのRSTボタンを押して通常モードにしてみましょう。Windowsでは「TeraTerm」、macOSでは「ArduinoIDEのシリアルモニタ」を使うことで、Wio LTEが計測した距離を確認することができます。

TeraTermによる計測の様子
TeraTermによる計測の様子

おわりに

 次回は、いよいよモバイル通信を利用してセンサーデータをクラウドと連携させたり、クラウド側からの指示でブザーを鳴らしたりといったIoTならではのシステム構成を組んでみます。

 「Grove IoT スターターキット for SORACOM」には超音波測距センサーの他にもさまざまなセンサーが含まれていますが、これらはすべてサンプルのスケッチ(プログラム)があるので、いろいろ試してみてください。

ライブラリに同梱されているサンプルスケッチ
ライブラリに同梱されているサンプルスケッチ

注意点

 本稿ではSORACOM Air SIMの登録は行いませんでしたが、紹介した「Wio LTE ハンズオン」に沿って行った場合、SIMの登録を行っている状態になります。同梱されているSORACOM Air SIMをSORACOMへ登録すると10円(税抜)/日の費用がかかるため、ご留意ください。

 本稿で発生した費用や不具合等につきましては一切責任を負いませんので、ご注意ください。

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この記事の著者

松下 享平(株式会社ソラコム)(マツシタ コウヘイ)

 株式会社ソラコムの事業開発マネージャーとして主にデバイスの企画を担当しながら、エバンジェリストとして、SORACOMサービスを企業・開発者により理解、活用いただくための講演活動を担当。90年代半ばの地方ISPの立ち上げをキャリアスタートとし、主にインターネットを取り扱ったシステムインテグレーターを...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/10660 2018/02/08 16:23

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