ステークホルダーの多いプロジェクトにおすすめ、Araxis Mergeのレポート機能
Araxis Mergeは、具体的にどのようなシーンで活用するとより効果を発揮するのか。例えば画面A、画面B、画面C、画面D、帳票A、画面Bという6つのソースコードの修正を外部の協力会社3社に委託するケースを考えてみる。
A社には画面Aと画面B、B社には画面Cと画面D、C社には帳票Aと帳票B。依頼主である本プロジェクトのPMやSEは仕様通りに変更されているか、ソースコードレベルで検証したいと思っているはずだ。
従来、検証方法としては、目視で行うか、委託先の報告書を見るなどがあった。前者は見落とす可能性や作業効率の悪さがあり、後者は委託先に依存するため漏れがあったり、レポートの作り方によっては作業効率が落ちたりするなど問題があった。
「この問題を解決するのが、Araxis Mergeのレポート出力機能だ」とエージーテックにおいて製品サポートを担当する伊藤友恒氏は熱く語る。WinMergeもレポート出力はできる。しかしAraxis Mergeと比較すると、次の表の通り作業性能は一目瞭然だ。
プロダクト名 | レポートの概要表示 | 修正ファイルのアクセス | 修正ファイル以外のアクセス |
---|---|---|---|
Araxis Merge | ○ | ○ | ○ |
WinMerge | × | ○ | × |
Araxis Mergeのレポート機能を使えば、レポートの概要ページから全体像の把握でできるため、優先順位を決めてから検証ができる。しかも修正されたファイルの修正箇所にピンポイントでアクセスできるため、作業効率が上がり、漏れなく確認できるというわけだ。「もちろん、Araxis Mergeであれば、修正していないところも出力、検証できます」(伊藤氏)
委託先でもAraxis Mergeは有効に活用できる。サーバファイルとの差分を更新する必要があるが、まれに同時に更新してしまうこともある。そういうコンフリクト部分を正確に認識させて反映させたり、各担当者にコンフリクト部分を知らせたりすることができるからだ。
「コードレビューする場合にも活用できる」と伊藤氏。Android StudioやVisual Studioなどで開発をする場合、階層構造が複雑になる。「Araxis Mergeであれば、ファイルを階層ごとにクリックすることなく、すぐに目的のファイルにたどり着くことができます」(伊藤氏)
Gitとの連携も気になるところだ。Araxis Mergeでは「Gitファイルシステムプラグイン」を提供し、Gitのファイル比較およびマージ操作にAraxis Mergeを利用することができる。プラグインでは、ローカルのGitリポジトリに対して、読み出し専用のアクセスを提供し、Araxis Mergeで差分を確認した後、Gitを使用してファイルを開き、編集するという流れだ。
Gitの他にも、Subversion、Visual Studio Team Foundation、IntelliJ IDEAなどのさまざまなソースコード管理、構成管理ツールとの連携が可能だ。
Araxis Mergeを活用するメリットは、先のような特徴を享受できるだけではない。
「製品購入から約1年間、最新版のソフトウェアをダウンロードするメンテナンスサポートが付いています。定期的な機能強化や不具合対応を行っている点が、商用版を購入する最大のメリットだと思います。もちろん、当社の技術スタッフによるテクニカルサポートも用意しています」(野崎氏)
すべての機能が試せる評価版は、メールアドレスの登録だけで簡単に手に入れることができる。
「評価版は30日間という期間限定ですが、プロフェッショナル版も含めてすべての機能が使えます。一度使っていただければその良さを実感できる自慢のツール。ぜひ使ってみて、その良さを実感していただけると嬉しいです」(野崎氏)
「レポート出力はファイル比較だけではなく、履歴管理もできるので非常に便利な機能です。何か起こったときのレポート出力は使える。どんな業種・業界を問わず、あらゆる場所で活用していただき、開発生産性向上に寄与できると嬉しいです」(伊藤氏)
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