実務でSQLプログラミングを半年ほど経験した人が、より便利にSQLを使いたいときにレベルアップするための解説書『達人に学ぶSQL徹底指南書』。このたび10年ぶりに改定し、第2版として10月11日に翔泳社から発売しました。SQLの達人・ミックさんがビッグデータやモダンなSQLプログラミングを解説してくれます。
『達人に学ぶSQL徹底指南書 第2版 初級者で終わりたくないあなたへ』は、これからSQLをより便利に活用していきたい方に向けた解説書。入門書を始め数々のSQL本を執筆してきたミックさんが、SQLプログラミングについて「正しい書き方と考え方」にこだわった1冊です。
初版発売時(2008年)には想定されていなかったビッグデータの扱い方を始め、時代の要請でSQLに追加された機能などに対応し、今回の第2版では内容を大幅にアップデート。CASE式、ウィンドウ関数、外部結合、相関サブクエリ、HAVING句、EXISTS述語など、SQLの「道具」について、サンプルケースを通じて解説していきます。そのため、実際にコードを実行しながら学習することができます。
また、「SQLとは何なのか」という疑問を持つ方のために、リレーショナルデータベースの世界をじっくりと解説。「RDB近現代史」を皮切りにSQLとRDBの関係を紐解いていくので、「なぜSQLは今の仕様になっているのか」を本質から理解するヒントを得られるのではないでしょうか。
SQLというプログラミング言語をより使いこなすだけでなく、言語の背景も垣間見られる本書。脱SQL初心者を目指す方にお勧めです。
目次
第1部 魔法のSQL
1 CASE式のススメ
2 必ずわかるウィンドウ関数2
Column なぜONではなくOVERなのか?
3 自己結合の使い方
Column SQLとフォン・ノイマン
4 3値論理とNULL
Column 文字列とNULL
5 EXISTS述語の使い方
6 HAVING句の力
Column 関係除算
Column HAVING句とウィンドウ関数
7 ウィンドウ関数で行間比較を行なう
8 外部結合の使い方
9 SQLで集合演算
10 SQLで数列を扱う
11 SQLを速くするぞ
12 SQLプログラミング作法
第2部 リレーショナルデータベースの世界
13 RDB近現代史
14 なぜ“関係”モデルという名前なの?
15 関係に始まり関係に終わる
16 アドレス、この巨大な怪物
17 順序をめぐる冒険
18 GROUP BYとPARTITION BY
19 手続き型から宣言型・集合指向へ頭を切り替える7箇条
20 神のいない論理
21 SQLと再帰集合
22 NULL撲滅委員会
23 SQLにおける存在の階層
第3部 付録
A 演習問題の解答
B 参考文献
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渡部 拓也(ワタナベ タクヤ)
翔泳社マーケティング課。MarkeZine、CodeZine、EnterpriseZine、Biz/Zine、ほかにて翔泳社の本の紹介記事や著者インタビュー、たまにそれ以外も執筆しています。
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