Opsware System 6.5は、複雑なサーバインフラ群を一元管理し、作業効率を飛躍的に高める製品だ。
米Opsware社は6日、都内で同社製品の「Opsware System 6.5」について製品発表会を行った。Opswareはデータセンターなどにおけるハードウェアを自動管理するソフトウェアを提供している会社で、サーバ自動化・ネットワーク自動化部門で米国No.1のシェアを持つ。
Opsware社CTOのTim Howes氏は、「複雑化するサーバやネットワーク製品、ストレージなどにより、ハードウェアのコスト以上に管理者のコストが爆発的に増加している」と説明、「特に昨今のトレンドである仮想化や、ITILなどへの対応に、多大なコストがかかっているのが現状だ」と述べた。
これは、管理する製品数の増加とともに、サーバ管理者、ネットワーク管理者、システム責任者などが、コミュニケーションを取りながら作業しなくてはいけないことも原因となっているという。例えばサーバにパッチを当てる際にも、責任者に承認を得たり、各部門に対して実行スケジュールを通知する必要がある。そして「これらの通知はメールや電話などで行われることが多く、連絡の齟齬が発生する可能性もある」と説明した。
Opsware System 6.5は、サーバ・ネットワーク・ストレージを1つのアプリケーションで一元管理。データセンター全体を1つの管理対象と見なし、各ハードウェアの関連性を可視化しながら管理する。また、製品に対して行った作業はすべて履歴管理され、誰が何を行ったのかすぐに把握することができるようになっている。パッチに関しても、Opsware System 6.5が自動的にダウンロードし、実際にパッチを適用するかどうかの承認もOpsware System 6.5内で行うため、不必要な連絡作業が発生せず、スムーズな適用が可能となっている。
Tim Howes氏は「これまでのシステム管理は、バージョンアップ対応や、コンプライアンス対応、管理者間のコミュニケーションなどさまざまな作業で遅延を生み、管理コストの大半がシステムを現状維持し続けるために使われる結果となっていた。これからは全ての作業を一元管理して自動化することで、製品運用にかかる作業遅延を限りなくゼロにし、新しいことをやるためにコストを使えるようになる」と述べた。
国内ではNTTコミュニケーションズやIIJなどが導入しており、同社では今後さらなる普及を図りたいとしている。
Opsware
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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