プロダクトマネジメント手法と業務フロー改善
2021年2月より、私はCTOだけでなくCPOも担当するようになりました。
前回の吉本の記事に、プロダクトマネジメント手法に再現性のあるスタイルを取り入れる話がありましたが、このスタイルのベースにOpen Product Management Workflow(以下、OPMWと略す)を採用しようとしています。OPMWとは、主にSaaSプロダクトを開発する企業のプロダクトマネジメントにおける各プロセスがどのようなもので、そのプロセスで具体的に必要な業務は何かを記述したフレームワークのようなものです。
OPMWではプロダクト組織外のステークホルダーとしてSales、CS、CMなどといった部門との連携について頻繁に言及されています。自社のプロダクトがどのように成果を上げ続けるかについては、海賊指標(AARRR)などを元にこれらの部門(Sales、CS、CM)の担う職能が業務のどこを担当しているかを把握するのが大事です。
典型的なSales Led Growth(営業やマーケティングを通してプロダクトを売る)な組織における海賊指標と、その向上におけるアプローチを表した図が以下です。

Sales Led Growthの事業の場合はAcquisition(獲得)の部分をマーケティングとセールスが担当し、受注して初めてAARRRのサイクルが回り始めます。従ってプロダクトとしての改善ポイントはAcquisition(獲得)の後です。弊社も現段階ではSales Led GrowthのSaaS企業のため、受注後の各フェーズが改善ポイントになります。
例えばAcquisition(獲得)はセールスの具体的な活動に依存しているため、獲得コスト(CAC)をいかに減らすかを指向することになります。またSaaSの場合に重要なのはRetention(継続)を維持していくこと。そのためにチャーンを抑止するため、顧客満足度を向上させることが大事です。
弊社ではこれらの指標を会社全体でどのように達成していくかといった視点で、無駄なく迅速に進めるための組織作りに関心が移っています。
OPMWではこの各フェーズでの具体的な改善手法については述べられていませんが、Activation(活性化)やRetention(継続)といった計測可能な状態をエンゲージメントスコアやPMF指標として可視化し、問題点を見つけた後に、どのようなアプローチで課題解決のための仮説を立てて、それを検証していくかのワークフローが記述されています。
弊社では今後、そのような指標をデータとして計測し、ワークフローに沿ってプロダクトマネジメントを組織として確立させていくことで、問題の発見と改善のプロセスを加速化させていくつもりです。
最後になりますが、今回ご紹介した事例が、人・物・金の流れを俯瞰的に捉えて、最適な組織開発を行っていくための参考になれば幸いです。
