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Power Automate Desktopチュートリアル

Windows10の無償デスクトップ自動化ツール「Power Automate Desktop」でブラウザー上でスクリーンショットを取得する

Power Automate Desktopチュートリアル 第7回

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変数の設定アクションを配置する

[5]変数の設定アクションを配置する

 検索するキーワードを変えることできるように[変数]アクショングループから、[変数の設定]アクションを、[Webページ内のテキストフィールドに入力する]よりも上に配置します。

変数(検索する単語)の設定の配置
変数(検索するキーワード)の設定の配置
検索する単語の変数を設定
検索するキーワードの変数を設定

 設定が開いたら、検索するキーワードを入力した変数を設定します。このサンプルでは変数名を[Word]、検索するキーワード[宇宙の終焉について]としました。設定する検索するキーワードによっては検索結果のページの状況が異なり、以降の手順通りにいかない場合もあるので、この検索するキーワードをいろいろ変更して試してください。変数名は、NewVarとなっているところをクリックして編集できます。

  • 設定: %Word% (編集モード以外のときはWordと表示されます)
  • 宛先: 宇宙の終焉について

 このサンプルでは変数の設定で固定的な文字列を設定しますが、ファイルから読み取ったデータが入った変数を使用すると、フローのデザインを変えずに検索するキーワードを変更できるようになります。

[6]検索するキーワードを変更する

 [Webページ内のテキストフィールドに入力する]アクションの設定画面を開きます。

Webページ内のテキストフィールドに入力する設定
Webページ内のテキストフィールドに入力する設定

 テキストを上記で設定した変数の値になるように

  • テキスト:%Word%

と設定して保存します。

[7]フローを実行する

 ここまでに設定したフローを保存&実行すると、Googleで検索が実行されて、検索結果のページが表示されます。このページを表示したまま、フローデザイナーに戻ります。

[8]Webページからデータを抽出するアクションを配置する

 [ブラウザー自動化]アクショングループ[Webデータ抽出]―[Webページからデータを抽出する]アクションをデザインしているフローの末尾に配置します。

Webページからデータを抽出するアクションの配置
Webページからデータを抽出するアクションの配置

 [Webページからデータを抽出する]の設定画面が表示されたら、そのまま、ブラウザーの検索結果のページをアクティブにします。

[9]HTMLの繰り返し要素の最初の要素を抽出する

 [ライブWebヘルパー]ウィンドウが表示され、ページ内のマウスカーソルホバーで、赤枠が表示されます。

 検索結果1つ目のリンクの<h3>要素をホバーして赤枠が表示されている時に、右クリック―[要素の値を抽出]―[テキスト: ('宇宙の…')]を選択します。[ライブWebヘルパー]ウィンドウに値が入ります。

検索結果1番目のリンクテキスト抽出
検索結果1番目のリンクテキスト抽出
抽出されたリンクテキスト
抽出されたリンクテキスト

[10]繰り返し要素2つ目以降の要素を抽出する

 続いて、検索結果2つ目のリンクの<h3>要素をホバーしている時に、右クリック―[要素の値を抽出]―[テキスト: '宇宙の…']を選択します。

 すると、[ライブWebヘルパー]ウィンドウに、検索結果2つ目だけでなく自動で推測された3つ目以降の同階層の要素が抽出されます。

自動推測で抽出された要素のテキスト
自動推測で抽出された要素のテキスト

[11]親要素(ハイパーリンク)を選択する

 再び、検索結果1つ目のリンクの<h3>要素をホバーしている時に、右クリック―[親要素の選択]を選択します。すると、<a>要素を赤枠が囲んでいる状態になります(マウスカーソルがブラウザーからはみ出ないように操作する必要があります)。

親要素の選択
親要素の選択

[12]リンクのURLを抽出する

 <a>の赤枠の中で右クリック―[要素の値を抽出]―[Href: https…]を選択します。

 すると、[ライブWebヘルパー]ウィンドウに、2列目に検索結果のそれぞれのURLが抽出されます。

Hrefの抽出
Hrefの抽出
各結果のリンク抽出
各結果のリンク抽出

[13][次へ]リンクをページャーとして抽出する

 次に、検索結果のページの最下部近くにある[次へ]リンクを探します。マウスカーソルホバーしてして、赤枠で囲まれた時に、右クリック―[要素をページャーとして設定]を選択します。

[次へ]をページャーとして抽出
[次へ]をページャーとして抽出

[14]詳細設定を確認する

 [ライブWebヘルパー]ウィンドウ左下の[詳細設定]リンクをクリックして、内容を確認します。

 抽出対象のページのHTMLソースの構造を把握していれば、このウィンドウで抽出対象の要素をCSSセレクターで指定することもできます。

 Chromeであれば、ページ閲覧中に右クリック―[検証]でHTMLソースの該当要素部分を表示できます。HTMLソースの該当要素の上でさらに右クリックすることで、[コピー]―[selectorをコピー]でクリップボードにCSSセレクターをコピーできます。

Webページからデータを抽出詳細設定
Webページからデータを抽出詳細設定

 [OK]で詳細設定を閉じて、[終了]で[ライブWebヘルパー]ウィンドウを閉じます。

[15]Webページからデータを抽出するアクションの設定

 [Webページからデータを抽出する]の設定画面が表示されるので、以下のように設定します。

  • [処理するWebページの最大数]:4
  • [データ保存モード]:[Excelスプレッドシート]

 [保存]ボタンをクリックして閉じます。

Webページからデータを抽出するアクションの設定
Webページからデータを抽出するアクションの設定

[16]フローを実行する

 フローデザイナーのツールバーの保存ボタンで保存して、実行ボタンでフローを開始します。検索と結果のページングが行われ、フローが完了すると、Excelが起動して、Excelの新しいブックのシートに結果のページのタイトルとURLの組が表示されます。

検索結果のページのタイトルとURLの一覧
検索結果のページのタイトルとURLの一覧

 次のフローで使用するため、このExcelブックを保存して閉じます。

  • 名前:検索結果.xlsx
  • 保存場所:デスクトップ

 もしくは、フローにあらかじめ[Excelを閉じる]アクションなどを追加して、自動で保存するようにしても構いません。同じく、フローデザイナーも終了します。

次のページ
ExcelシートのURLを読み取って、Webページのスクリーンショットを取得する

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この記事の著者

WINGSプロジェクト 飯島 聡(WINGSプロジェクト イイジマ サトシ)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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