無償デスクトップ自動化ツール「Power Automate Desktop」とAI機能作成サービスを組み合わせてみる

Power Automate Desktopチュートリアル　第16回

　Power Automate for Desktopは、自動化可能な作業の流れ（フロー）をデザインし、実行するためのソフトウェアです。第15回では、UIオートメーションアクションでUI操作やキーボード操作を自動化するサンプルを説明しました。第16回はAzureコグニティブサービスとの連携をするサンプルを作成します。

［注意］　今回のサンプルフローを実行するにはAzureアカウントが必要です（継続的に利用する場合は有償ですが、無料試用期間があります）。使用できるAzureアカウントがない場合には、以下のページにあるリンクからMicrosoftアカウントでサインインして作成してください。

　「Azure の無料アカウントを今すぐ作成 | Microsoft Azure」

はじめに

　コグニティブサービスは、コンピュータ（人工知能）が文字や画像・音声を人間の認知を模して学習して予測・認識・分析するサービスです。単純作業より進んだ、今までは人間にしかできなかったようなワークフローをコンピュータで行うことができます。本稿のサンプルではMicrosoftの提供するAzureコグニティブサービスを使用します。

　Power Automate for Desktopから、コグニティブサービスを呼び出すには、Azureアカウントでリソースとして「Cognitive Services」を作成して、［サブスクリプションキー］を取得する必要があります。あとは、アクションで［キー］とインプットになるデータを指定することで、アップロードしたデータを処理した結果をJSON形式で得られます。