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Webフレームワーク「Alinous-Core」でアプリケーション開発をはじめよう

オープンソースとなったAlinous-Coreをサーバーサイドで動かそう

Linux環境におけるAlinous-Core外部公開サーバーの構築方法について


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セットアップ方法 1

1.オペーレーティングシステムのセットアップ方法

 標準的なセットアップ方法は、ダウンロードサイトよりISOイメージを取得してインストールします。本稿では割愛します。

2.Java VM

 ダウンロードサイトよりバイナリーをダウンロードし、取得します。取得したバイナリを適当なフォルダに置き、実行権限を付けて実行すると、rpmファイルが作成されます。

 詳細は以下のページを参照ください。

3.サーブレットコンテナとJDBCドライバ

A.導入の確認

 サーブレットコンテナとしてTomcatを使用します。rpmにてTomcatが導入されているか調べてみましょう。次のコマンドをコンソールで実行してください。

実行コマンド
rpm -qa|grep tomcat
tomcatの導入確認
[e-fuse@]$ rpm -qa|grep tomcat
tomcat5-jasper-5.5.23-0jpp.2.fc6
tomcat5-5.5.23-0jpp.2.fc6
tomcat5-admin-webapps-5.5.23-0jpp.2.fc6
tomcat5-jsp-2.0-api-5.5.23-0jpp.2.fc6
tomcat5-servlet-2.4-api-5.5.23-0jpp.2.fc6
tomcat5-server-lib-5.5.23-0jpp.2.fc6
tomcat5-webapps-5.5.23-0jpp.2.fc6
tomcat5-common-lib-5.5.23-0jpp.2.fc6
[e-fuse@]$

 上記のように表示されていれば、Tomcatはrpmで導入されています。

 次に、PostgreSQLのJDBCドライバーが導入されているか調べてみましょう。次のコマンドをコンソールから実行してください。

実行コマンド
rpm -qa|grep postgresql-jdbc
JDBCドライバーの導入確認
[e-fuse@]$ rpm -qa|grep postgresql-jdbc
postgresql-jdbc-8.1.407-1jpp.4
[e-fuse@]$

 上記のように表示されていれば、PostgreSQLのJDBCドライバーはrpmで導入されています。

 続いて、JDBCドライバーがlibにリンクされているか確認します。次のコマンドを実行してください。

ls -l /var/lib/tomcat5/common/lib/postgresql-jdbc.jar
JDBCドライバーリンク確認
[root@]#ls -l /var/lib/tomcat5/common/lib/postgresql-jdbc.jar
lrwxrwxrwx 1 root root 35  7月 26 11:20 /var/lib/tomcat5/common/lib
/postgresql-jdbc.jar -> /usr/share/java/postgresql-jdbc.jar

 リンクされている場合は、上記のように表示されています。表示されない場合は、以下のコマンドにより、リンクを作成してください。

実行コマンド
cd /var/lib/tomcat5/common/lib
ln -s /usr/share/java/postgresql-jdbc.jar postgresql-jdbc.jar
上記アプリケーション、ドライバーが導入されていない場合
 yumコマンドにて導入します。
yum install パッケージ名1 パッケージ名2 ...
パッケージ名は、「tomcat5-common-lib-5.5.23-0jpp.2.fc6」の場合、「tomcat5-common-lib」となります(5.5.23-0jpp.2.fc6はバージョンおよびビルド番号になります)。

B.Tomcatの設定

 confファイルに、JAVA_HOMEとALINOUS_HOME環境変数を設定します(ALINOUS_HOMEディレクトリは、適宜設定してください)。tomcat5のconfファイルは「/etc/tomcat5/tomcat5.conf」になります。

confファイルの変更例
# tomcat5 service configuration file

# you could also override JAVA_HOME here
# Where your java installation lives
#JAVA_HOME="/usr/lib/jvm/java"
JAVA_HOME="/usr/java/default"
#
#(途中略)
#
# Now /var/tomcat will be the base for webapps only
CATALINA_HOME="/usr/share/tomcat5"
JASPER_HOME="/usr/share/tomcat5"
CATALINA_TMPDIR="/usr/share/tomcat5/temp"
JAVA_ENDORSED_DIRS="/usr/share/tomcat5/common/endorsed"
ALINOUS_HOME="/home/fusekako/ALINOUS_HOME"

# What user should run tomcat
TOMCAT_USER="tomcat"

 JAVA_HOMEは、JDKセットアップ時のデフォルトフォルダにします。

C.Tomcatの稼動確認

 tomcat5のサービスを開始します。以下コマンドでtomcat5を起動してください。

実行コマンド
/etc/init.d/tomcat5 start
コンソール表示例
[root@eagle ~]# /etc/init.d/tomcat5 start
Starting tomcat5:
Using CATALINA_BASE:   /usr/share/tomcat5
Using CATALINA_HOME:   /usr/share/tomcat5
Using CATALINA_TMPDIR: /usr/share/tomcat5/temp
Using JAVA_HOME:       /usr/java/default
[  OK  ]
[root@eagle ~]#

 これ以外にもメッセージが出ますが、最終的に[ OK ]と表示されていれば、tomcat5は稼動しています。

 では、実際にブラウザでtomcat5が動作していることを確認してみましょう。tomcat5稼動hostのIPアドレスがが「192.168.0.3」の場合、以下のURLにアクセスします。

  • http://192.168.0.3:8080
 

 上記の画面が表示されたら成功です。

tomcat5先頭画面について
 この後、Alinous-Coreをコンテキストルートにデプロイする予定なので、この画面はデプロイ後表示されなくなります。

次のページ
セットアップ方法 2

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この記事の著者

布施 榮一(ふせえいいち)

布施加工有限会社 代表取締役布施加工って何しているとこなの??実はIT屋さんだったりします(笑)Linux基盤各種サービスの設計構築およびコンサルティングをやっています。ブログもちょこちょこっと書いてます。Alinous-Core 正規販売代理店

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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