本業に活かせる副業とは? 「良い副業」「悪い副業」の見分け方
本業・転職にも副業のメリットが活かせるとしたら、それはどのようなものなのか。ahomu氏は「良い副業・悪い副業がある」と語る。
副業の目的は、報酬はもちろんながら、スキルアップ、ネットワーキングをあげる人も多い。20代などでは「スキルアップ」が優位になるが、ahomu氏は「副業によるネットワーキングづくり、つまりは人脈づくりがキャリア形成に大きな影響を及ぼす」と語る。
その理由として、コロナ禍でイベントの多くがオンラインに移行するなかで、参加者同士の懇親会などが激減し、アクティブに動かなければ新しいコミュニティと繋がれないという状況をあげた。当然ながら、副業や転職も知人・友人の紹介は重要なチャネルであり、閉じた自社内で人間関係が完結してしまうこと自体がリスクというわけだ。
そうしたネットワーキング・人脈づくりが可能になる、スキルアップしやすい副業とはどのようなものか。ahomu氏は、逆説的に「スキルアップや人脈づくりがしにくい副業の環境」として、Pull Requestのコメント以外のコミュニケーションに乏しいこと、会社のWikiやドキュメントなどの情報資産の大半にアクセスできないことなどをあげた。もちろん、そうした環境は「よくある副業」だろう。だからこそ、「一般的に良いとされる従業員体験を副業でも享受できるかどうか」が大切というわけだ。
そして、「良い副業の環境」のチェックポイントとして下記をあげた。
1)副業メンバーの扱いに極端な温度差がない
オンボーディングがあり、事業背景を理解する機会があった上で開発に取り組めるのはやりがいにもつながる。また、“お客さん”にならずに済み、前工程での仕様・設計・デザインなどにフィードバックができる雰囲気、受け入れられる環境が望ましい。また、勉強会などの社内イベントに参加できるとさらによいだろう。
2)情報の透明性が副業メンバーにも一定ある
SlackなどでPublicなチャンネルには自由に参加できる、各種Wikiやドキュメントにアクセスできる、GitHubや開発インフラ、ツールを適切な権限で利用できるなど。前提としてNDAなど情報管理体制は必須になるが、その中で適切に情報にアクセスできることは、インプット量と比例するためスキルアップの面で非常に大切。
3)何らか成長意義を見いだせるタスクに取り組める
単なる作業ではなく、イシューベースありきで提案や裁量を通して取り組めること。また、タスクベースであっても本業とは異なる技術スタックやポジションで参画できるのは大きな経験になるはずだ。また、本業におけるスキルと同じだとしても、異なる場所で自身のスキルの再現性を確認できる裁量・自由度があるとなおよい。
なお、ahomu氏は「眼の前のタスクに対して、どのように意義を見いだせるかどうかにかかっている。副業だけに限ることではないが、副業でも大切ではないか」と語り、「長いキャリアの中ではリスクが多い。副業でリスクヘッジしながら、キャリアップを重ねる選択肢があることを知ってほしい。願わくはスキルアップやネットワーキングがかなう副業先と出会ってもらえれば」とまとめた。
そして、市場動向として、雇用側もエンジニアの正社員採用の難易度が上がる中で、副業についても魅力を高めているケースが多く、特にスタートアップ企業ではその傾向があること。加えて、国としてもIT企業以外でもエンジニアの副業を推進しており、小売業などのシステムの内製化などに需要が期待できることなどを紹介。最後に「副業を探すならば、ぜひ『Offers Jobs』を頼ってほしい。相場や契約額などを知るための『時給・年収診断』も役に立つはず」と語った。興味のある方は、登録してみてはいかがだろうか。
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