10月10日、東京・秋葉原UDXで、ニワンゴが運営する「ニコニコ動画(RC2)」の発表会が行われた。会場には、180人近くのユーザーと150人近くのメディアおよび関係者が押しかけ、立ち見も出る盛況ぶりだった。
10月10日、東京・秋葉原のUDXで、ニワンゴが運営する「ニコニコ動画(RC2)」の発表会が行われた。会場には、180人近くのユーザーと150人近くのメディアおよび関係者が押しかけ、立ち見も出る盛況ぶりだった。
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「ネットに生まれてネットでつながる」
まず、ニワンゴの親会社であるドワンゴの小林 宏代表取締役社長が登場。ネットゲーム、着メロ、そして動画サービスへと次々と新事業を展開し、今年設立10周年となるドワンゴの新たな企業理念を手短に語った。そのベースとなるのは「ネットに生まれて、ネットでつながる」という考え方。パソコン通信から生まれた人間関係、それをもとにして誕生した企業だからこそ、ネットサービスをネットの世界の住民に提供していくとして、「ニコニコ動画」にかける意気込みを語った。
ニコニコ動画の現状
続いて、ドワンゴのニコニコ事業部長、ニワンゴ代表取締役副社長の杉本 誠司氏が登場し、ニコニコ動画がスタートしてから、大ブレイクして現在に至るまでの経緯と、現在の運営状況などを説明した。登録会員数100万人を達成するのにかかった時間は、mixiが17.5か月、ヤフーオークションが24か月であるのに対して、ニコニコ動画は最速の2.5か月で達成。10月9日現在の登録会員数は342万人で、6月から開始した有料会員サービスの登録者数は、10万3,000人に達しているという。
ニコニコシリーズとして展開しているアマゾンのアソシエイト・プログラムを導入した「ニコニコ市場」において、「ニコニコ動画」に貼られているアマゾンの商品点数は、9月20日時点で約18万5000点。すべての動画から商品へのリンク数は約59万8,800点の規模に達している。7月からトップページや動画閲覧ページのバナーを中心に広告販売をスタートし、広告掲載開始3か月目で売上1,800万円に成長。今後は代理店ネットワークの構築を主軸にしながら拡販を予定しているという。
また、「ニコニコ動画」運営の懸案となっている著作権保護問題や、一部の悪意のあるユーザーに対する措置についても触れ、これまで提供してきた監視体制を強化するとともに、権利者と対話しながら権利保護の取り組みを行うと説明した。
一方で、コンテンツホルダーとの提携を進めて、新しいビジネスモデルの構築を積極的に進めるとして、これから「ニコニコ動画」で動画を配信するパートナー企業を発表。吉本興業グループ、エイベックス・エンタテイメント、Viacom International Japan(MTV Networks)、エンドレスコミュニケーションズ、TOKYO FMグループ ティーエフエム・インタラクティブ、ショックウェーブ、ランティス、ジェンコの8社を紹介。中でも吉本興業は「よしよし動画(仮)」という名称でオーディションやお笑いライブを配信することが決まっているという。
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