Akamaiは7月12日、新たな3つのクラウドコンピューティング・サイトの開設を発表した。これらのサイトでは、既存のクラウドアーキテクチャでは対応できない高パフォーマンス、低レイテンシー、グローバルなスケーラビリティを必要とするアプリケーションの要件に応えることができる。
今回発表された新サイトは、新たなアーキテクチャ設計とハードウェア構成を特徴とし、Akamaiのグローバルネットワークのユーザーに、高いパフォーマンスとスケーラビリティを備えたクラウドリソースを提供する。これらのサイトは、パリ、ワシントン、シカゴに配置され、今後はシアトルとチェンナイにも開設予定。
新サイトの開設にあたり、Akamaiは従来のデータセンターの設計原則を見直している。中核となるクラウドコンピューティング・サービスの拡張に加え、コンテンツデリバリー分野での経験を活かし、各サイトを自社のグローバルバックボーンに接続している。
また、今回の新サイトの開設に合わせて、新たなプレミアインスタンスも発表された。同サービスでは、複雑なSKU照合を必要とせずに、複数のデプロイとアップグレードを管理できる。さらに、オブジェクトストレージ製品の容量を1ペタバイトに倍増し、バケットあたりのオブジェクト数は最大10億に引き上げられた。このアップグレードにより、さらに大きなデータボリュームにアクセスできるため、低レイテンシーでクラウドネイティブなアプリケーションや分析ソリューションが構築可能となる。新サイトでは、上限が引き上げられたクラスターを利用可能。
加えて、Akamai Global Load Balancerのローンチ計画も発表された。本計画のグローバル負荷分散機能によって、単一障害点 (Single Points of Failure) の解消が見込まれる。また、トラフィックリクエストを最適なデータセンターにルーティングすることで、レイテンシーを最小限に抑えることができる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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