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CNCF、「CRI-O」プロジェクトのインキュベーションからの卒業を発表

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 Cloud Native Computing Foundation(CNCF)は、「CRI-O」プロジェクトのインキュベーションからの卒業を、7月19日(米・太平洋時間)に発表した。

 CRI-Oは、Kubernetes運用環境でOpen Container Initiative(OCI)コンテナをオーケストレーションするための、安全でパフォーマンスに優れ、安定したContainer Runtime Interface(CRI)実装をKubeletに提供する。

 2016年にKubernetesインキュベータより誕生し、当初はRed Hatによって開発が行われていたが、2019年4月にCNCFへ移管され、Digital ScienceやLyft、Redditなどを含む10社以上に公式採用された。また、数多くのクラスタ上で実行されるとともに、11の新たなマイナーバージョンと約100のパッチがリリースされ、メインブランチへのコミットは4000件を超えている。

 クラウドネイティブエコシステムとの統合では、Kubernetes Special Interest Group(SIG)Node下のcontainerdコミュニティとの緊密な連携によって、gRPCを使用するプロトコルであるCRI仕様を定義している。さらに、CNI(Container Network Interface)を利用してPodのネットワークリソースをプロビジョニングするとともに、PrometheusとOpenTelemetryの両方と統合することで、メトリクスのレポートとトレースを可能にしている。

 今後に向けての取り組みとしては、アップストリームのドキュメントの改善、リリースプロセスの自動化、ノード上のPod密度の増加などを計画しているほか、部分的なRustへの移行も行われる。

 CRI-Oは、インキュベーションから正式に卒業するにあたって、ガバナンスを更新するとともに行動規範を実装し、セキュリティリストを追加してCNCFとOSTIFによって組織されるAda Logicsによるセキュリティ監査に参加している。さらに、複数のエンドユーザーに対してインタビューを行うとともに、新たなコントリビュータを獲得するためにドキュメントの整備も行われたという。

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