5. Zend Frameworkインストール確認
それでは、ここまでが問題なく行われているか確認してみましょう。以下のファイルを作成し、Apacheのドキュメントフォルダに配置します。
<?php require_once 'Zend/Version.php'; //ライブラリの読み込み echo Zend_Version::VERSION; //現在のZend Frameworkのバージョンを表示
このファイルにアクセスし(http://localhost/index.php)、Zend Frameworkのバージョンが表示されれば、インストールは問題なく行われています。
コーディング規約
上記の動作確認用ファイルもそうですが、Zend Frameworkではそのコーディング規約によりPHPコードのみのファイルは末尾の「?>」を入れません。入れてしまうと、ファイルの最後にある空白文字が出力に影響する恐れがあります。
この「?>」に対するものも始め、Zend FrameworkにはZend Framework上で開発を行う開発チームのための指針としての「コーディング規約」が定められています。コーディング規約により、コードの品質保持・バグの減少/保守の容易性の確保を図るねらいがあります。例えばPHPファイルの書式に関しては「?>」に関するものの他に
- 字下げは空白4文字
- 1行の長さを80文字までにする
- 行末は、ラインフィード (LF) のみ
があります。
その他、以下の項目についてコーディング規約が定められています。
- 命名規約
- クラス
- インターフェイス
- ファイル名
- 関数およびメソッド
- 変数
- 定数
- コーディングスタイル
- PHP コードの境界
- 文字列
- 配列
- クラス
- 関数およびメソッド
- 制御構造
- インラインドキュメント
詳細は本家サイト内「Zend Framework PHP 標準コーディング規約」を参照してください。
まとめ
初回となる今回は、まずPHPフレームワークについて概観し、Zend Frameworkの特徴を紹介、実際にインストールするところまでを扱いました。次回は、Zend FrameworkのMVCを利用した「Hello,World!」アプリケーションを作成していきたいと思います。
参考文献
- プログラマ向けリファレンスガイド