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Zend Framework入門

Zend Framework入門(1):フレームワークの全体像とインストール

Zend Frameworkによる実践的なPHPアプリケーション開発


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5. Zend Frameworkインストール確認

 それでは、ここまでが問題なく行われているか確認してみましょう。以下のファイルを作成し、Apacheのドキュメントフォルダに配置します。

index.php
<?php
require_once 'Zend/Version.php'; //ライブラリの読み込み
echo Zend_Version::VERSION; //現在のZend Frameworkのバージョンを表示

 このファイルにアクセスし(http://localhost/index.php)、Zend Frameworkのバージョンが表示されれば、インストールは問題なく行われています。

インストール確認
インストール確認

コーディング規約

 上記の動作確認用ファイルもそうですが、Zend Frameworkではそのコーディング規約によりPHPコードのみのファイルは末尾の「?>」を入れません。入れてしまうと、ファイルの最後にある空白文字が出力に影響する恐れがあります。

 この「?>」に対するものも始め、Zend FrameworkにはZend Framework上で開発を行う開発チームのための指針としての「コーディング規約」が定められています。コーディング規約により、コードの品質保持・バグの減少/保守の容易性の確保を図るねらいがあります。例えばPHPファイルの書式に関しては「?>」に関するものの他に

  • 字下げは空白4文字
  • 1行の長さを80文字までにする
  • 行末は、ラインフィード (LF) のみ

 があります。

 その他、以下の項目についてコーディング規約が定められています。

  • 命名規約
    • クラス
    • インターフェイス
    • ファイル名
    • 関数およびメソッド
    • 変数
    • 定数
  • コーディングスタイル
    • PHP コードの境界
    • 文字列
    • 配列
    • クラス
    • 関数およびメソッド
    • 制御構造
    • インラインドキュメント

 詳細は本家サイト内「Zend Framework PHP 標準コーディング規約」を参照してください。

まとめ

 初回となる今回は、まずPHPフレームワークについて概観し、Zend Frameworkの特徴を紹介、実際にインストールするところまでを扱いました。次回は、Zend FrameworkのMVCを利用した「Hello,World!」アプリケーションを作成していきたいと思います。

参考文献

修正履歴

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 川北 季(カワキタ ミノル)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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