ガートナーは9月27日、クラウドへのシフトが進むIT基盤のレジリエンスに関する見解を発表した。
ガートナーが、ITインフラストラクチャ領域の意思決定者を対象に、4月に実施した調査によると、「ITの停止やデータ損失などによるビジネスのリスクを把握しているか」という設問に「把握している」と回答した割合は22.3%だった。
組織全体が把握すべきクラウド障害に関するリスクとして、以下の2つが挙げられる。
- クラウドの障害の多くはソフトウェアの不具合によるもの:災害やデータセンターの壊滅につながるような障害ではない
- クラウドがしばしば止まる:多くの場合その障害は小規模、局所的、短時間であり、ケースによってはその障害を回避することもできる
ガートナーは、頻度の高い、小規模で局所的な障害に合わせた施策として、「複数の障害ドメインを利用したサービスの冗長化」「複数のアベイラビリティ・ゾーンを利用した高可用性」「リージョンをまたいだサービスの冗長化などによる継続的な可用性」の実現を検討すべきとしている。
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です