SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

Developers Summit 2024 セッションレポート(AD)

オーティファイが取り組むAI活用とは?──誰もがテストを自動化できるプラットフォームの実現を

【15-D-5】AIを活用した誰でもテストが自動化できるプラットフォームの実現に向けて

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 開発したソフトウェアが仕様通りに動作するか、その評価・検証ために不可欠なテスト工程。ソフトウェアを安心・安全に利用するには、テストは不可欠だが、開発者の中には「面倒くさい」と感じている人も多い。そんな開発者の悩みを解決するのが、ノーコードのテスト自動化プラットフォームを提供するオーティファイである。同社では独自開発したAIモデルに加え、昨今注目を集めている大規模言語モデル(LLM)を活用し、誰もが自動化できるプラットフォームの開発に取り組んでいる。どのくらいテスト工程が効率化・省力化できるのか、オーティファイ 機械学習チーム・QAチーム マネージャの松浦隼人氏が解説した。

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

E2Eテスト自動化プラットフォーム「Autify」

 オーティファイはテスト自動化プラットフォームを提供する2016年創業のベンチャー企業である。オーティファイが提供するテスト自動化プラットフォーム「Autify」は、誰もが簡単に自動テストがノーコードで作れるプラットフォームだ。

 同社がテスト自動化プラットフォームに着目したのは、「技術の力で世界中の人々の創造性を高める」というミッションを実現するため。ソフトウェア開発においてテストは時間をかける重要な工程だが「多くの開発者は、テストは必要と思いながらも、やりたくないことの一つだと思っています。そこを自動化し、開発者が人間しかできない創造性の高い仕事に集中できるようにプロダクトを開発しています」と松浦氏は話す。

オーティファイ株式会社 機械学習チーム・QAチーム マネージャ 松浦隼人氏
オーティファイ株式会社 機械学習チーム・QAチーム マネージャ 松浦隼人氏

 ソフトウェア開発におけるテストと一口に言っても、ユニットテスト、システムテスト、統合テストE2Eテストがある。開発者に馴染みがあり、コードに最も近いのがユニットテストで、最も遠いのがE2Eテストである。一方、ユーザーに最も近いのがE2Eテスト、最も遠いのがユニットテストである。興味深いのは、必ずしもユニットテストが通ったからと言って、ユーザーに提供する機能が完全に動くとは限らないこと。「そのためシステムテスト、統合テスト、E2Eテストを実施する必要があります」と松浦氏。だが、コードから遠くなればなるほど、テストにかかる時間も長くなる。つまり一番、コードから遠いE2Eテストは実施するのが難しくなる。

 このE2Eテストが持つ課題を解決すべく、オーティファイが提供するのが「Autify」である。

 Autifyは2つの製品に分かれる。一つはWebアプリケーションをテストする「Autify for Web」。もう一つは「Autify for Mobile」。いずれも使い方は簡単だ。Autify for Webであれば、最初にシナリオの名前を付け、テスト対象となるURLを入力する。レコーディング開始ボタンを押すと、別のウインドウ上が起動し、その上で操作したことが全てテストシナリオとしてレコーディングされる。実際、松浦氏はタイトルの文字が一致しているかどうか、また英語のページでも同じ表示になっているかというテストシナリオをつくる様子を披露した。コードを1行も書くことなく、先のテストシナリオを作成した。「コードを書けば、さらに高度なテストもできるようになります」(松浦氏)

 できたシナリオは複数のものを一つのテストプランに入れることで、並列実行もできる。「AutifyはPCブラウザだけではなくモバイルブラウザもサポートしているので、さまざまなデバイスでテストを同時実行できます」(松浦氏)

 また定期実行だけではなく、API連携もできるので、テストの自動化に大きく貢献できる。テスト結果は、スクリーンショットがついた状態で確認できる。またビデオも録画されているので、「どこがうまくいかなかったのか、容易に把握できるようになる」と松浦氏は話す。ログもテスト結果画面で確認できるので、テストの失敗理由を容易に切り分けができるようになる。

 一方のAutify for Mobileはモバイルアプリが対象。Autify for Webとの違いは、Webブラウザではなく、iOSやAndroid環境のエミュレータが立ち上がること。そのため端末実機を用意する必要もない。「エミュレータの上でタップやスワイプというアプリ操作をするだけで、誰でも簡単にテストを作成・実行できます」と松浦氏は説明する。

Autifyのテスト結果画面
Autifyのテスト結果画面

次のページ
AI活用で実現している機能

関連リンク

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Developers Summit 2024 セッションレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

中村 仁美(ナカムラ ヒトミ)

 大阪府出身。教育大学卒。大学時代は臨床心理学を専攻。大手化学メーカー、日経BP社、ITに特化したコンテンツサービス&プロモーション会社を経て、2002年、フリーランス編集&ライターとして独立。現在はIT、キャリアというテーマを中心に活動中。IT記者会所属。趣味は読書、ドライブ、城探訪(日本の城)。...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山出 高士(ヤマデ タカシ)

雑誌や広告写真で活動。東京書籍刊「くらべるシリーズ」でも写真を担当。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:オーティファイ株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/19277 2024/04/26 12:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング