日立ソリューションズは、米PTCが提供するソフトウェア開発のプロジェクトを包括的に管理するアプリケーションライフサイクル管理(ALM)ツール「Codebeamer」において、PTCジャパンと販売代理店契約を締結し、5月9日に提供を開始した。
「Codebeamer」は、アジャイル開発やウォーターフォール開発、V字開発といった各種開発手法や、Automotive SPICE、機能安全(ISO 26262)、サイバーセキュリティ(ISO/SAE 21434)といった自動車関連規格に対応した豊富なテンプレートを提供する。それらに基づいて、標準プロセスに準拠した開発プロセスを効率的に現場へ適用可能で、社内のプロセスやデータ管理を一元化してプロセス標準化やコンプライアンスに対応した開発環境を迅速に構築する。
また、ソフトウェア開発の要件定義から各種設計書、およびテスト証跡といった開発工程における成果物を紐づけることでトレーサビリティを確保し、要件、仕様書、テストの網羅性が確認できる。要素を変更した際の影響箇所がツールによって自動抽出されるので、影響調査の工数の削減につながる。さらに、仕様変更漏れや不整合、問題発生時の原因などを迅速に把握し、変更にともなう確認や作業漏れ、手戻りを防げるので、開発効率および品質の向上を実現する。
シミュレーションソフト「MATLAB/Simulink」、ソースコード管理システム「Git」、プロジェクト管理ソフトウェア「Jira」といった汎用ツールと連携し、他のプロジェクト内で管理されているデータを容易に取得・参照できるため、要件定義やテスト項目の流用開発を促進し、開発効率化につなげられる。また、「Codebeamer」のアクセス権限でデータのアクセス範囲を限定し制御することによって、守るべき知的財産などを認可外のアクセスから守れるので、資産の共有と知的財産保護を同時に実現する。
なお6月13日14時〜15時には、オンラインセミナー「徹底解説!なぜCodebeamerはASPICEプロセス定着に効果的か? 〜ALMツールを用いたプロセス定着の実践ノウハウ・事例解説〜」が実施される。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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