米Red Hatは、同社の提供しているLinuxディストリビューションであるRed Hat Enterprise Linuxの新たなデプロイメント方法であるイメージモードについて、公式ブログの5月7日(現地時間)付の投稿にて紹介している。
Red Hat Enterprise Linuxにおけるイメージモードは、コンテナネイティブのアプローチを採用して、OSをbootcコンテナイメージとして配信する、新たなデプロイメント方法。ハイブリッドクラウドのあらゆる部分で、ホストのインストールと更新を管理するbootcなどのオープンソースプロジェクトの成功に基づいて構築されており、コンテナネイティブのワークフローにシームレスに適合するデプロイメントモデルを作成する。イメージモードのこういったアプローチは、異なる場所へのパッチのプッシュから、運用チームとアプリケーション開発サイクル間の分断まで、Linuxを大規模に管理する際の課題への有効な対処方法となる。
同投稿では、Red Hat Enterprise Linuxにおけるイメージモードの使用によって、以下のようなメリットが得られるとしている。
- 履歴とバージョン管理を備えた標準イメージと環境の完全なインベントリ
- デプロイされたすべてのbootcイメージにわたるOSイメージと変更の追跡
- 再起動のみを必要とする簡単なアップデートとロールバック
- 作業を重複させることなく、新しい依存関係や機能をより迅速に実験する方法
- コンテナ化されたCi/CDやその他のツールを探索してワークフローを強化し、新しい機能を獲得する機会
さらに、イメージモードホストがインベントリに追加されると、Red Hat Insightsからは以下のような管理機能が提供される。
- 他のRed Hat Enterprise Linuxホストと同じビューでの詳細なホスト情報
- イメージの新しいバージョンが検出されたときに更新を開始するタスク
- セキュリティと運用上における推奨事項のスキャン
また、Containerfileを通じてアクティベーションキーをイメージに埋め込むことで、プロビジョニング中にイメージモードホストの自動登録が容易になるという。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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