米Anthropicは、同社が開発・提供している生成AIであるClaudeにおいて、新たに「Teamプラン」とiOS向けアプリを提供することを、5月1日(現地時間)に発表した。
今回、発表されたTeamプランは、Proプランと比較してユーザーあたりの使用量が増加するため、すべてのチームメンバーがClaudeと行うことができるチャットの量を、大幅に増やせる。
また、Opus、Sonnet、Haikuを含む、Claude 3のすべてのモデルを利用可能であり、200Kコンテキストウィンドウに対応しているので、研究論文や法的契約といった長い文書の処理や、財務予測、製品ロードマップといった複雑なトピックに関する議論、カスタマーサポートへの問い合わせやプロジェクト計画の議論といった複数ステップの会話にも対応できる。
さらに、ユーザーと請求の管理を簡単に制御可能な管理ツールが提供されるため、オンボーディングを容易にするとともにオーバーヘッドを削減するほか、トラフィックが多い時間帯での優先アクセス、新機能への早期アクセス、使用率の向上といった、Claude Proのすべての機能が提供される。
近い将来には、AIが生成した主張を検証するための信頼し得る情報源からの引用、コードベースやCRMといったデータリポジトリとの統合、AIが生成したドキュメントやプロジェクトについての他のメンバーとの反復など、高度なセキュリティや安全性を維持しながら、新たなコラボレーション機能の追加も予定している。
Teamプランの料金は、1ユーザーあたり月額30米ドルで、最少メンバー数は5名。
あわせて発表された、ClaudeのiOS向けアプリでは、中断したチャットを複数デバイスで再開できるほか、iOSデバイスに保存された写真や新たに撮影した写真などを使って、外出先でもリアルタイムの画像分析、コンテキストの理解などが可能になる。
なお、iOS向けアプリは、Proプラン、Teamプランを含む、すべてのプランのユーザーが無料でダウンロードできる。
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