米Pure Storageは、同社の提供しているKubernetes向け統合データプラットフォーム「Portworx」が、サードパーティの調査会社である米Dimensional Researchとともに実施した、従業員500名以上の企業においてKubernetesでデータを実行している人を対象にしたKubernetes専門家の意見をまとめたレポート「The Voice of Kubernetes Experts Report 2024: The Data Trends Driving the Future of the Enterprise」を、Kubernetesの10周年記念日である6月6日(現地時間)に発表した。
同レポートは、仮想化と永続ストレージに関して専門家が優先する事項のほか、ハイブリッドおよびマルチクラウド環境、さらにはVMおよびコンテナ環境にまたがることが多い複雑なKubernetes環境を管理する際に、プラットフォームエンジニアが直面するデータ管理の課題を明らかにする。
調査結果からは、Kubernetesを導入している組織のうち41%が新たなアプリケーションのほとんどをクラウドネイティブプラットフォームで構築しており、今後5年間でその数は倍増し、80%が新たなアプリケーションのほとんどを、クラウドネイティブで構築することが見込まれる。
また、Kubernetesでデータを実行する人々は、データベース、リアルタイム分析、AI/機械学習ワークロードといった、ミッションクリティカルなアプリケーションをホストすべく、これまで以上にKubernetesを信頼していることが明らかになった。この結果は、これらのワークロードに関わるアプリケーションを効率的かつ安全に実行するには、クラウドネイティブデータプラットフォームがエンタープライズ品質の機能を提供する必要があることを意味している。
さらに、調査対象者の96%が所属する組織内にプラットフォームエンジニアリング部門があると答えており、経営陣はプラットフォームエンジニアリングへの移行を昇進とみなす傾向が他の部門よりも1.8倍高く、今後ますます重要になっていくプラットフォームエンジニアリングをサポートすべく、多くの経営陣が既存スタッフのスキルアップ、コンサルタントとの連携、熟練エンジニアの採用に時間とリソースを投資する用意があると回答した。
そのほか同レポートでは、従来のVMインフラストラクチャが転換点を迎えていることや、Kubernetes上のデータによってアプリケーションの配信が加速している現状が明らかにされている。
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です