米STマイクロエレクトロニクスは、組み込みAI開発ツールやソフトウェア、知見を集約して、よりシンプルで迅速なエッジAIアプリケーション開発を支援するソフトウェア&ツール統合セット「ST Edge AI Suite」の提供を7月4日に開始した。
ST Edge AI Suiteは、組み込みAIアプリケーションの開発および実装簡略化に役立つソフトウェア・ツールが統合されており、データ収集から最終的なハードウェアへの実装まで、機械学習アルゴリズムの最適化および実装の両方をサポートし、幅広いユーザのワークフローを最適化する。
スマートセンサやマイクロコントローラ(マイコン)、マイクロプロセッサまで、同社の幅広い製品に対応する開発ツールを提供するとともに、今後発表予定のAIアクセラレータ搭載マイコンSTM32N6シリーズにも対応している。
さらに、複数のハードウェアプラットフォームで動作するため、データサイエンティストや組み込みソフトウェア開発者、ハードウェア・システム・エンジニアといった、さまざまなユーザーのニーズを満たせる。
また、ST Edge AI Model Zoo、ST Edge AI Developer Cloudといった各種オンラインツールに加えて、任意のハードウェアプラットフォームにおけるデータチューニングや、モデル最適化用のデスクトップツールにシームレスにアクセスできる。アクセス可能なツールとしては、機械学習ライブラリ自動生成ツールであるNanoEdge AI Studioや、それぞれのSTM32製品/MEMS慣性センサ/車載用マイコンであるStellarに対応してモデルを最適化できるSTM32Cube.AI/MEMS Studio/Stellar Studioなどが含まれており、いずれも無償で利用可能となっている。
なお、ST Edge AI Suiteの発表にあわせて、MEMS StudioにはAIアプリケーション向けの世界初の革新的技術であるISPU NNモデルオプティマイザおよびMLC特徴量とフィルタの自動選択機能が追加された。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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