ベリサーブは、自社開発のクラウド型テスト管理ツール「QualityForward(クオリティフォワード)」において、新たにテスト自動化の進捗を可視化する機能と自動テスト結果の安定性を可視化する機能の提供を、7月4日に開始した。
今回、「QualityForward」にて提供が開始された新機能は、システムテストやエンドツーエンド(E2E)テストレベルでのテスト自動化に取り組む際に発生する、
- 手動テストケースを自動化する際には、複数のステップを経る必要があり、どのステップまで進んでいて、どのステップで詰まっているのか、といった進捗状況の把握が難しい
- 単体テストなど粒度の小さいテストの自動化と比較して、前提条件となる画面の読み込みの遅延や、処理実行中のリソース不足に起因するタイムアウトなど、さまざまな要因でテストの実行結果が不安定になることが多く、テスト実装の見直すべき箇所の特定が難しい
といった課題に対応し、よりスムーズで効率的なテスト自動化を実現すべく開発されている。
既存テストの自動化進捗を可視化する機能(テスト自動化状況レポート)では、手動テストを自動テストに置き換える検討ステップを定義して、自動化の進捗状況を時系列で可視化する。
- テストケースごとに、自動化の検討がどのステップまで進んでいるかのステータスを管理
- 担当者が明示した自動化のステータス状況を集計し、リアルタイムかつ時系列で進捗状況を可視化
することで、テスト自動化活動が停滞している際にどこにボトルネックがあるかが明確となり、テストマネージャーは早急に対策を講じることができるようになる。
自動テストの安定度合いを可視化する機能(自動テスト安定性レポート)では、自動テストの成功・失敗や実行時間を時系列で分析して、安定性を可視化する。
- 自動テストの結果を「QualityForward」に簡単に取り込める専用APIを新設
- 取り込んだ自動テスト結果を時系列に表示し、実行履歴を俯瞰して確認することで自動テストの安定性を可視化
することで、テスト実装担当者はテスト実装を見直すべき箇所をいち早く検知することが可能になる。
今後は、今回提供を開始したレポート機能の強化に加えて、自動テストツールとの連携機能の強化も予定している。また、自動テストツールとテスト管理ツールを連携するには、CIツールなどのテスト結果を橋渡しする仕組みが必要になるため、自動テストツールから「QualityForward」へのテスト結果連携を容易にする機能の提供も予定する。
「QualityForward」は、ソフトウェア開発で繰り返されるテストでの非効率な作業を減らし、開発スピードの向上と品質の向上を支援するテスト管理ツール。テスト結果のリアルタイム集計、多彩なレポート表示、テストケースやテスト結果のレビューやコメント機能、バグ管理システム(BTS)との連携機能といった、テストに関連する情報を一元管理することによって、多くの開発現場の業務効率化に貢献している。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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