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AWS、「Amazon Bedrock」に利用者の返答を記憶する機能などをプレビューで追加

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 米Amazon Web Servicesは、大規模言語モデルの機能を提供するサービス「Amazon Bedrock」に、アプリケーション利用者の返答を記憶する機能と、データ分析コードを生成する機能をプレビューとして10日(現地時間)に追加した。

 アプリケーション利用者の返答を記憶する機能は、Amazon Bedrockを利用して作成したアプリケーションに、利用者1人1人の返答を記憶し、同一人物が次回以降に利用するときは、前回までの返答を基に、1人1人にそれぞれ別々の適切なメッセージを提示する。利用者個人の返答などの情報は、1人1人を識別できるIDを付けて管理し、ほかのユーザーに対するサービスでは使用しない。

 データ分析コードを生成する機能では、ファイルにまとめたデータをアップロードして、データにどのような処理を加えたいのかを自然言語で問い合わせることで、その処理を実行するPythonのソースコードを提示する。データの解析や解析結果に基づいたグラフ化、そして複雑な数式の解決などの用途に利用できる。

 そしてこの機能では、サーバー側でソースコードを実行する環境も利用できる。Amazon Bedrockが生成したソースコードを試しに実行してみたり、修正を加えて再び実行するといった使い方が可能になっている。サーバー側のコード実行環境は、ユーザー1人1人に専用のサンドボックス環境を提供し、あるユーザーのデータや解析結果がほかのユーザーに影響することはない。アップロードできるデータのファイル形式は.csv、.xls、.xlsx、.yaml、.json、.doc、.docx、html、.md、.txt、.pdf。1回に最大で5本のファイルをアップロードできる。そして5本の合計ファイルサイズは10MBまでとなっている。

 Amazon Bedrockは現在、米国東部(バージニア)、米国西部(オレゴン)、アジアパシフィック(ムンバイ)、アジアパシフィック(シンガポール)、アジアパシフィック(シドニー)、アジアパシフィック(東京)、欧州(フランクフルト)、欧州(アイルランド)、欧州(ロンドン)、欧州(パリ)、カナダ(中部)、南米(サンパウロ)の各リージョンで提供しており、アプリケーション利用者の返答を記憶する機能はこれらすべてのリージョンで利用可能。ただし、大規模言語モデルとして米Anthropicの「Claude 3 Sonnet」か「Claude 3 Haiku」を選ぶ必要がある。そしてデータ分析コードを生成する機能は、米国東部(バージニア)、米国西部(オレゴン)、欧州(フランクフルト)の3リージョンに限って提供する。

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