パーソルホールディングスは、大企業の経営層や管理職、および人材採用・人材育成に携わる人を対象に実施したアンケート調査の結果をもとに、実態や傾向をまとめたレポートを、8月30日に発表した。同調査は、5月10日〜13日の期間に行われ、600名から回答を得ている。
調査対象者に、採用見込み数の増減(前年度対比)を尋ねたところ、新卒採用・キャリア採用・エンジニア採用において「増やす(大幅に増やす・やや増やす)」という回答が50%超でもっとも多く、「変わらない」が各項目いずれも40%前後でそれに続いた。障害者採用は「増やす」が42.2%、「変わらない」が53.5%で縮小傾向はみられず、「減らす(やや減らす・大幅に減らす)」は全体で2.0〜4.3%に留まっている。
採用目標に対する充足状況を尋ねた質問では、新卒採用において「充足できている」(55.8%)が、「充足できていない」(44.2%)を上回った。障害者採用でも新卒採用と同じ傾向がみられた一方で、キャリア採用とエンジニア採用では「充足できている」が「充足できていない」を下回っている。
新卒採用・キャリア採用・エンジニア採用における課題としては、多くの企業が「応募数が集まらない」を挙げた。キャリア採用(22.5%)、エンジニア採用(21.9%)にてとりわけ顕著となっており、そのほか新卒採用では「入社後の早期離職者が多い」(20.3%)、キャリア採用では「応募者と求める人材とのミスマッチ」(20.2%)が20%超に達している。
ターゲット層を採用するための施策を尋ねたところ、「給与水準の引き上げ」の実施率がもっとも高く、とりわけエンジニア採用では34.4%の企業が取り組んでいることが明らかになった。以下、「労働環境・働き方の改善」「採用ホームページの充実」「研修やキャリア支援の充実」が上位を占めている。
2024年度に賃上げを実施した企業は約60%で、項目別では「初任給の引き上げ」が59.5%、「基本給のベースアップ」が57.3%、「定期昇給」が58.2%だった。過去に賃上げを実施しておらず、今後の予定もないという企業は、10%未満に留まっている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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