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Web UI構築のためのフレームワーク「Vue 3.5」がリリース

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 Web UI構築のためのフレームワークであるVue.jsの開発チームは、最新バージョンとなる「Vue 3.5」(開発コード:Tengen Toppa Gurren Lagann)を、9月1日(現地時間)にリリースした。

 Vue 3.5はマイナーリリースであり、過去のバージョンとの互換性が損なわれるような変更は含まれておらず、内部的な改善と新機能の追加が行われている。

 おもな変更としては、Vueのリアクティブシステムに大きなリファクタリングが行われた。このリファクタリングによって、動作を変更することなくパフォーマンスが向上するとともに、メモリ使用量が大幅に改善されている。また、サーバサイドレンダリング(SSR)中に発生する古い算出値やハングした算出プロパティによるメモリの問題も解決されたほか、配列のリアクティビティ追跡を最適化したことによって、一部の操作では処理が最大で10倍高速化された。

 あわせて、Reactive Props Destructureが安定化されデフォルトで有効になったため、<script setup>内でdefineProps呼び出しから分割代入された変数がリアクティブになり、JavaScriptネイティブのデフォルト値構文を活用することで、デフォルト値を持つpropsの宣言が大幅に簡素化されている。

 さらに、SSRにおいて、非同期コンポーネントがdefineAsyncComponent() APIのhydrateオプションを通じて、いつハイドレートするかを制御できるようになった。また、サーバとクライアントにおけるレンダリング全体で安定が保証された、アプリケーションごとに一意のIDを生成するために使えるAPIであるuseId()、クライアントの値がサーバの対応する値と必然的に異なる場合に、ハイドレート不一致の警告を制御可能にするためのdata-allow-mismatch属性が追加されている。

 ほかにも、カスタム要素を作成するためのいくつかの新機能の追加や、useTemplateRef() API経由でテンプレート参照を取得する新しい方法の実装など、さまざまな機能追加・改善が行われた。

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