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Webページ用UIフレームワーク「Svelte」の活用

追加パッケージなしで利用可能! ページ全体の状態を統一的に管理できる「Svelte」のストア機能を紹介

Webページ用UIフレームワーク「Svelte」の活用 第5回

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 本連載では、Webページ用UIフレームワーク「Svelte」の活用方法を順を追って説明しています。前回はSvelteコンポーネントで利用できるライフサイクル関数を紹介しました。今回はWebページ全体の状態を管理できるSvelteのストア機能について説明します。

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はじめに

 Svelteは、WebページのUIを構築するためのフレームワークです。コンパイルによりプレーンなJavaScriptを生成し、実行時にSvelte固有の実装を利用しないことで、実行ファイルのサイズを小さくできる特徴があります。

 本連載ではSvelteの活用方法を、順を追って説明していきます。前回はSvelteコンポーネントの表示時や非表示時に処理を実行できるライフサイクル関数を説明しました。今回はSvelteで利用できるストア機能を取り上げます。

 コンポーネントでWebページを構成するJavaScriptフレームワークやライブラリでは、コンポーネント自身が状態(=コンポーネントで表示するデータ)を保持するため、Webページ全体の状態を統一的に管理しづらい問題があります。この解決策として、単一の「ストア」にWebページ全体の状態をまとめて格納する方法が提案されました。

 ストアを実現するライブラリとして、Reactと一緒に使われることが多いRedux、Vue.jsにおけるVuexPiniaなどが挙げられますが、Svelteでは外部のライブラリを必要とせず、標準機能としてストアを利用できます。本記事では、Svelteのストア機能を利用する方法を、サンプルとともに説明していきます。

対象読者

  • Webページのファイルサイズをより小さくしたい方
  • Svelteで実装していくイメージを把握したい方
  • 複雑なWebページの状態を統一的に管理したい方

必要な環境

 サンプルコードは、以下の環境で動作を確認しています。

  • Windows 11
  • Svelte 5.1.13
  • SvelteKit 2.8.0
  • Node.js v22.11.0 64bit版
  • Microsoft Edge 130.0.2849.80

 サンプルコードを実行するには、サンプルのフォルダーで「npm install」コマンドを実行してライブラリをダウンロード後、「npm run dev」コマンドを実行して、「http://localhost:5173/」をWebブラウザーで表示します。

[補足]Svelteプロジェクトの新しい生成方法

 2024年10月に、Svelteのメジャーバージョンアップであるバージョン5がリリースされました。これに伴い、Svelteプロジェクトを生成するコマンドも、これまでの「npm create svelte@latest <プロジェクト名>」に代わり、「npx sv create <プロジェクト名>」を利用するようになりました。このコマンドで、本記事のサンプルのもととなる空のプロジェクトを生成するには、コマンド実行後、図1の通り選択・操作します。

図1:新しいプロジェクト生成コマンドの利用方法
図1:新しいプロジェクト生成コマンドの利用方法

 コマンドの詳細については、公式ページも参考にしてください。

次のページ
基本的なストアの利用方法

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この記事の著者

WINGSプロジェクト  吉川 英一(ヨシカワ エイイチ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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