データベースを編集する
バージニア北部リージョンにテーブルを作成してみます。
オハイオリージョンからも接続し、テーブルが作成されていることを確認できました。
次に、テーブルを編集してみます。
楽観的同時実行制御(OCC)のため、データをロックせずに処理を行い、競合時はコミット実行後にエラーとなるのがAurora DSQLの特徴の一つです。
バージニア北部リージョンとオハイオリージョンで競合するデータを編集した場合の挙動を確認してみます。
1. バージニア北部リージョンでデータをUpdateしてみます(この時点ではまだコミットしないでおきます)。
2. オハイオリージョンでSelectを実行してみます。バージニア北部リージョンではまだコミットしていないため、Update前の状態で参照できました。
3. オハイオリージョンでUpdateし、コミットまで実行します。
4. バージニア北部リージョンで1で実行したUpdateをコミットしたところ、エラーが出力されました。テーブルを参照してみると3でオハイオリージョンでUpdateした内容が反映されていることがわかります。
ロックがかからないため、競合していた場合はコミットのタイミングでエラーが出力されます。コミット時に競合した場合、処理が中断されるため、リトライが必要となる点に注意が必要です。
まとめ
今回は、AWS re:Invent 2024にて発表された新サービスAurora DSQLについてご紹介しました。このサービスの発表はAWS re:Invent 2024にて発表されたサービスの中でも特に注目されたサービスです。
現時点ではプレビュー版のため、リージョンの制約等がありますが、マルチリージョンに対応しているためグローバルに利用されるアプリケーションの構築などには特に有用なサービスではないでしょうか。
本記事が今後のAWS活用のお役に立てば幸いです。