鉄道という巨大アセットと内製開発。面白さと課題とは?
新しい企業であり、手がけているプロジェクトに関して詳細に話すにはいろいろと制限があって難しい。そこで直井氏は同じソリューション事業部のメンバーとデブサミ関西のステージ上でぶっつけ本番のトークセッションをすることにした。
あらためて登壇者の経歴を紹介する。ソリューション事業部 部長を務める直井氏は文系出身で「食いっぱぐれない」仕事を探した結果、SIerに就職した。7年ほど務めた後に内製でWeb系をやりたくなり、EC企業のアプリケーションエンジニアとして転職する。そこでプレイングマネージャーとしてサービス企画からプロダクト開発まで幅広く経験を積む。
17年経験したので「今までの会社とは全然関係ない業界に貢献したい」という意欲がわき、トレブレに応募した。当初はPdMやテックリードを担う想定でいたものの、2024年7月にトレブレに入社したら部長をアサインされて面食らったようだが、今では「JR西日本のプロダクト開発内製化のためにできることをなんでも挑戦中」と話す。なお東京出身。トレブレはフルリモートなので関西出身・関西在住だけではなく、日本各地から経験を積んだエンジニアが集まっている。
もう1人の登壇者は、直井氏と同じくソリューション事業部でモバイルアプリケーションエンジニアの西林拓志氏。関西出身で、子どものころの将来の夢は電車の運転手というほどの「鉄道オタク」だ。2010年に新卒でWeb系の会社に入社し、Perlを書きつつも同社初のAndroidアプリエンジニアとしてアプリを立ち上げた経験を持つ。そこからAndroidを中心にiOSやバックエンドも経験する。
大阪にUターン、受託開発も経験した後、有名Web企業や大手SaaS企業でテックリードやアーキテクトなど経験を広げて行く。2025年6月にトレブレに入社し、WESTERチームのAndroidリードエンジニアとしてプロセス改善やテックマネジメントに携わっている。
トークセッションは直井氏から西林氏に公開インタビューするような形で進めた。1問目は「エンジニアとしてどんなところが面白いか」。
西林氏は「JR西日本はご存じと思いますが、鉄道やホテルなどリアルとつながるアセットがいっぱいあります。一般的なWebやアプリ開発をしている会社では直接関わることができない経験ができるのが面白いです」と話す。加えて象徴的なのがWESTERだ。西林氏は「ぼくは西日本在住なのでJR乗る時にはWESTERを使います。普段から使っているサービスに関われるのはとても面白いところです。個人的には、自己紹介で鉄道オタクと言った通り、電車の運転手になることが夢だった人間が鉄道事業に関われるのはとてもやりがいがあります」と熱く語った。まさに子どものころの夢がモダンな形で実現したと言えるだろう。
次の質問「逆に大変なところ、課題点は何ですか?」に対して、西林氏は新しい企業なのでいろいろと未整備なところがあり「課題解決したい時に、その前にこちらを解決しなくてはならない」みたいなことに直面するという。
ここで直井氏が補足する。トレブレはゼロスタートではなく、親会社で数年ほど内製の取り組みを経たうえでトレブレが生まれたものの、高度なフルフレックスやアジャイルを経験したメンバーからは「成熟度に課題がある」と見えてしまうところがある。ここは鋭意改善中というところだ。
3問目は「これからやっていきたいことは?」。西林氏は「ぼくも含めて、他社で長いこと豊富な経験を積んできたメンバーが多いので、そうしたメンバーがちゃんと動けるようにしたいです。将来的にはトレブレのメンバーがチームをリードして『トレブレに任せれば解決できる』と信頼されること、全行程に関われることもしていきたいです。あとトレブレはまだ設立2年弱なので、知名度を高めるためにコミュニティに出ていくなどもしたいです」と抱負を語った。
直井氏も「自分自身もエンジニアやりながらプロダクトもやっていました。早くものをつくりたかったのが単純な動機でしたが、そのために今は準備期間だと思っています。これから1年以内にはパワーが出せるようにして、いろんなプロダクトをリリースしていきたい」と意欲を見せた。
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