「工数40%削減」は序章に過ぎない──AI×ローコードがもたらす「属人化解消」という真の価値
この「AI × ローコード」のアプローチは、実際のプロジェクトでどの程度の成果を上げているのか。岡部氏は具体的な検証結果を提示した。ある輸送機械部品製造システムの刷新プロジェクト(PL/IからC#への移行)では、生成AIを活用することで、レビュー・ブラッシュアップ、単体テスト、コーディングといった工程全体で約40%の工数削減を実現した。また、予約管理システムの刷新(VB.NETからC#)においても約30%の削減効果が見られたという。
数値的なインパクト以上に岡部氏が強調したのが、「属人化の解消」という定性的な効果だ。「従来は、旧システムの言語に精通したシニアエンジニアがいなければプロジェクトが回りませんでした。しかし、生成AIが翻訳・解説を行うことで、ジュニアエンジニアが担当できる範囲が増え、少数のシニアエンジニアと複数のジュニアエンジニアでチームを構成できるようになる」と岡部氏は語る。
特定のエンジニアに依存するリスクを排除し、若手エンジニアをモダナイゼーションの戦力として組み込める点は、組織にとって大きなメリットとなる。また、生成AIが出力する成果物は一定の標準化がなされるため、品質が個人のスキルレベルに左右されにくくなる効果もある。岡部氏は「3〜6割程度の削減効果」を見込みつつ、浮いたリソースを「To Be(あるべき姿)」を描くための設計やビジネス価値の創出に充てるべきだと提言した。
「2025年の崖」を越えるための現実解──オープンソースと標準技術が支える持続可能なモダナイゼーション
セッションの締めくくりとして、岡部氏はレガシーモダナイゼーションにおける「現実解」について言及した。CodeRebuild AIのようなツールが泥臭い解析作業を肩代わりし、iPLAssのようなプロコード志向のプラットフォームが実装を加速させることで、エンジニアは本来注力すべきアーキテクチャ設計や価値創出に向き合えるようになる。
また、iPLAssが「オープンソースであること」「Java標準技術ベースであること」は、将来的な技術的負債を防ぐための重要な要素だ。透明性の高いアーキテクチャを選択することは、ベンダーロックインを回避し、持続可能なシステム運用を実現する第一歩となる。iPLAssはエンタープライズ版だけでなく、無償で利用可能なオープンソース版も公開されており、技術ドキュメントも整備されている。
「CodeRebuild AIとiPLAssの組み合わせにより、柔軟性・開発効率性が高く、オープンなアーキテクチャを実現できる。両者を活用し、モダナイズに向けた新たな一歩を踏み出していただきたい」と岡部氏は語り、セッションを締めた。
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