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Developers Summit 2026 セッションレポート(AD)

最高ではなく最適を目指す! アリババクラウドで実現する柔軟・低コストなAI開発

【20-A-2】AI開発を進化させるオープンソースLLM活用法 ~Qwen・Wanとアリババクラウドで実現する、高速・低コストな開発環境の全貌~

利用効率の良いAIインフラとは?

 あわせて、これらのAIモデルを導入するのに最適な、アリババクラウドのAIインフラも紹介された。セキュリティから、PaaS、MaaSに至るまで幅広いレイヤーのAIインフラが提供されている。

アリババクラウドのAIインフラ
アリババクラウドのAIインフラ

 例えば、IaaSのレイヤーの「LINGJUN」。メモリやストレージの最適化を行い、LLM学習の際のGPUの効率を最適化するインフラだ。

 PaaSプロダクトのひとつ、「PAI-EAS」は、オープンソースのデプロイサービスである。コンソール上のクリックだけでオープンソースのモデルをデプロイ、APIサーバ化。利用したいリソースをカーソルで選択していくだけで、プログラミングは一切不要である点が特徴だ。

 また、「Model Studio」はMaaSレイヤーのAIモデルAPIサービス。先述のWanやQwenといったオープンソースAIモデルや、クローズドのモデルがすでにデプロイされている。

 Model Studioには「Aegaeron」というGPU最適化技術が使われているのが特徴だ。

 「LLMを使う際、テキストであればトークンで分けてGPUを使用するのが通常ですが、Aegaeronはトークンレベルで複数のGPUにわたって分散させます。GPUの使用量が82%削減できたという検証データもあり、低コストでのモデル利用を実現します」(藤川)

 Model Studioは現在シンガポールリージョンから利用でき、今年中に日本リージョンにもローンチ予定だ。

業界に特化したソリューションであらゆる要件を満たす

 アリババクラウドの3つのAI戦略の最後は、「業界独自の要件を満たすAIソリューション」。各業界に対して、どのようなソリューションを提供しているのか事例が示された。

 事例の1つ目は、自動車メーカーBMWグループとの共同プロジェクト「Qwen LLMによる知能型車両向けAIエージェント」である。このプロジェクトでは、「Car Genius(車両天才)」と「Travel Companion(旅の相棒)」という2つのAIエージェントを自動車に導入する研究・検証が行われている。

 運転者がAIエージェントに観光地の情報を尋ねたり、疲労時にシートを倒すよう指示したりするなど、AIが自動車の運転を支援するシステムである。

 2つ目の事例は、東南アジア向けの高度多言語AI「SEA-LION」である。これはQwenをベースに、シンガポール政府の主導で開発された、多言語対応のAIモデルだ。藤川氏は「オープンソースのモデルだからできる事例」だと説明した。

 3つ目の事例は、Qwen駆動の次世代会計プラットフォーム。会計はすべてをAIで置き換えるには難しい業界だが、シナリオごとにAIをチューニングすることで会計の自動化を実現した。書面からのOCRの精度95%、主導のレビュー時間の80%削減を達成したという。

 こうしたソリューションは、アリババクラウド単独ではなく、複数の企業とのAIパートナーシップによって実現されている。日本国内でも、and factoryやグラッドキューブなどのパートナーと協業し、企業のAIアプリケーションの構築を支援している。

 これまで説明してきた通り、アリババクラウド・ジャパンサービスではクラウドとAIの両方を提供している。

 藤川氏は「拠点をシンガポールに置き、中国発のプロダクトですが、日本のデータ保護法に基づいて使えます。日本国内でAIを使ったソリューションを構築するにあたって、活用していただければ」と語る。

 「近年のAI活用ではベンチマークのスコアにとらわれがちですが、本当に大事なのはプロダクトを通してユーザーにどのような価値を提供するかです。最適なAIモデルを活用し、必要十分な価値を生み出していただければ幸いです」(藤川)

アリババクラウド・ジャパンサービスからのお知らせ

 本セッションでご紹介したサービスにご興味を持たれた方は、ぜひ公式サイトをご覧ください。

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この記事の著者

岡田 果子(オカダ カコ)

 IT系編集者、ライター。趣味・実用書の編集を経てWebメディアへ。その後キャリアインタビューなどのライティング業務を開始。執筆可能ジャンルは、開発手法・組織、プロダクト作り、教育ICT、その他ビジネス。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。

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山出 高士(ヤマデ タカシ)

雑誌や広告写真で活動。東京書籍刊「くらべるシリーズ」でも写真を担当。

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提供:アリババクラウド・ジャパンサービス株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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