はじめに
Flashは見栄えが良く動きのあるウェブサイトの構築によく使われます。
本稿では、Flashを生産管理の業務アプリケーション構築に適用し、生産管理システムの中核となる「品目マスタのメンテナンスアプリケーション」を作成してみます。画面はFlash、ビジネスロジックの部分はRuby on Rails 2.0で作成し、画面とビジネスロジックの連携はWebサービスで行います。
今回は、品目情報と品目区分の入力部を画面上に配置し、フォーカスイン/アウト時の背景の表示/非表示、および画面ロード時におけるコンボボックスへのデータロードまでを作成します。
本稿を通じて、Flash CS3による画面作成の初歩、FlashとRuby on Rails 2.0の連携方法を説明します。
対象読者
- ActionScriptやAdobe AIR、Rubyのプログラマー
- RIAのシステム構築を担当するSE
- 生産管理のシステム構築を担当するSE
必要な環境
本稿が対象とする開発環境は、次のとおりです。
- Ruby 1.86 以降
- Ruby on Rails 2.0.0 以降
- ActionScript 2.0 以降
- Adobe Flash CS3 Professional 以降
Flashによる画面の作成
Adobe Flash CS3 Professionalを起動し、新規作成で[Flashファイル(AS2.0)]を選択し、新しいファイルを作成します。ページ下部の[プロパティ]パネルで、ドキュメントのサイズを「1024x768」に変更します。
[レイヤー1]を右クリックして[フォルダの挿入]を選択し、フォルダを挿入します。同様に、[レイヤー1]を右クリックして[レイヤーを挿入]を選択し、レイヤーを挿入します。
ここで2つのレイヤー名を「品目情報」と「全体」にしておきます(レイヤー名をダブルクリックすると編集可能な状態になります)。
次に、2つのレイヤーをそれぞれドラッグし、フォルダの下へ移動します。
同様の手順で、下図のようなレイヤー構成にしてください。