エージェントの類型
エージェントの設計アプローチは、重視する特性に応じて3つの類型に分類できます。
自律性重視型(Autonomous Agent)
人間の介入を最小限にし、エージェントが自ら判断して行動を完結させるアプローチです。ドメインが明確でリスクの限定的なタスクに適します。
知性重視型(Intelligence-First Agent)
推論の品質を最大化するアプローチです。必要な情報を必要な瞬間にLLMへ渡すContext Engineering(書籍の第3章で詳述)が、この類型の成否を分けます。
ハイブリッド型(Hybrid Agent with HITL)
自律的な処理と人間の判断を組み合わせるアプローチで、HITLパターンとも呼ばれます。承認が必要な判断ポイントで人間に確認を求め、どこまでエージェントに任せ、どこで人間が介入するかの境界設計が要です(書籍の第5章で詳述)。
下表に3類型の比較を示します。
| 類型 | 人間の関与 | 適するタスク | ADKでの実現手段 |
| 自律性重視型 | 最小限 | 定型業務、コード生成 | Agent + ツール + ガードレール |
| 知性重視型 | 問題定義時 | 複雑な分析、創造的タスク | Agent + Context Engineering |
| ハイブリッド型 | 判断ポイントで介入 | 承認が必要な業務 | Agent + HITL + コールバック |
下図に3類型のポジショニングを示します。
マルチエージェントについて、体系的に解説した書籍が発売中です!

現場で役立つ マルチエージェントAI設計入門 Google A2A×ADKで実現する堅牢な運用システム
著:為藤 アキラ
発売日:2026年08月20日(水)
定価:4,180円(本体3,800円+税10%)
本書について
本書は、AIエージェントをビジネスの現場で確実に稼働させるための実践的な解説書です。GoogleのADK・A2A・MCPを駆使し、複数エージェントが連携する高度なシステムの設計・実装手法を解説します。「実験環境では動いたけれど、本番運用に乗せられない」「複数のエージェントを連携させると途端に破綻する」「トークンコストが爆発してしまう」といった現場の課題を解決し、堅牢なマルチエージェントシステムを構築するためのノウハウをまとめました。
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為藤 アキラ(タメトウ アキラ)
株式会社BLUEISH代表取締役CEO兼CTO。20年のソフトウェア開発と複数社でのCTO経験を経て、2013年より画像・映像の機械学習に従事。2023年からRAGを軸に生成AIの業務実装を重ね、2025年、法人向けAIエージェント基盤「BLUEISH Agents」を提供開始。Google ADK...
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社
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