はじめに
最近のWeb開発は、次々と新しいテクノロジーやコンポーネントが登場し、ますます使い勝手がよく、見栄えのするWebページが作れるようになりました。
Infragistics社のNetAdvantage for .NETも、.NET環境で動作する洗練されたUIを提供する上で便利なさまざまなコンポーネントを統合していますが、このたび「2008 Volume 1 日本語版」にバージョンアップし、新しいコントロールが追加されています。
新しく追加されたコントロールは、Microsoft ASP.NET AJAX Extensions 1.0とASP.NET 2.0に基づいて新規に構築されたフレームワーク、「Aikido Framework」上で動作する初めてのコントロールです。業界標準に適したXHTMLおよびCSSスタイリングで、信頼性の高いWeb 2.0アプリケーションの構築を可能にします。
今回は、その中からWebImageViewerとWebDialogWindowコントロールを使ったWebページを作成しました。
対象読者
Visual Basic 2005以降、またはVisual C# 2005以降を使ってプログラムを作ったことのある人。
必要な環境
Visual Basic 2005/2008、Visual C# 2005/2008、またはVisual Studio 2005/2008でWebアプリケーションが作れる環境。
なお、本プログラムはWindows Vista上で動作するVisual Studio 2005を使用して作成し、Windows Vistaにて動作確認を行っています。
WindowsXP、Windows2000では、フォルダの表示などで多少記事と違った動作をする可能性があります。
※Microsoft Visual Basic 2008 Express Editionでは、Webページの作成ができませんので、注意してください。
.NET Framework 2.0から追加されたクラスやメンバを使用しているので、.NET Framework 2.0がインストールされていることが必須条件です。
サンプルプログラム実行時の注意事項
1. Microsoft ASP.NET AJAX 1.0が必要
今回使用する、NetAdvantage for .NET 2008 Volume 1 日本語版のWebページ用コントロールは、開発環境にMicrosoft ASP.NET AJAX 1.0がインストールされている必要があります。
Microsoft ASP.NET AJAX 1.0がインストールされていなければ、事前にインストールしておいてください。
2. Visual StudioでサンプルWebサイトを開く場合
Visual Studioをお持ちであれば、NetAdvantage for .NET 2008 Volume 1 日本語版トライアル版をインストールし、記事添付のサンプルコード(「mysplit_vb_src.zip」または「mysplit_cs_src.zip」)を解凍すると作成されるプロジェクトファイルを、Visual Studioで開き実行してください。
3. Visual Studioを使わずにサンプルWebサイトを開く場合
Visual Studioを使わずに、サンプルWebサイトを直接IISなどのWebサーバで開く場合は、記事添付のサンプルコードを解凍すると作成されるプロジェクトファイルを、フォルダ構成を変えずにWebサーバにインストール・登録してください。
以下は、Microsoft IISサーバにインストールする場合の手順です。なお、WebサーバはMicrosoft ASP.NET AJAX 1.0に対応している必要があります。
- プロジェクトファイルのフォルダを、そのままWebサーバーへ配置します(例:\Inetpub\wwwroot直下へ配置)。
- サーバーに配置したアプリケーションフォルダに対して、「アプリケーションへの変換」を実行します。
- 「アプリケーションの追加」ダイアログで、「アプリケーションプール」を「Classic .NET AppPool」に設定します。
- クライアントのWebブラウザで、Default.aspxファイルを開きます(例:http://localhost/mysplit_vb/Default.aspx)。
Windows Vistaで製品のサンプルをコンパイルしようとするとエラーが発生する場合があります。これは、Windows Vista の UAC(ユーザーアカウント制御)により、製品サンプルがインストールされているフォルダに書き込みができないため、コンパイル時にエラーが発生するという現象です。Visual Studio を管理者権限で実行するか、サンプルプロジェクト一式をアクセス権のあるフォルダに移動してからコンパイルを行うようにしてください。
また、Webブラウザでaspxファイルを実行する際にIISサーバでエラーになる場合は、Web.configファイルに以下の1行を追加してください。
<identity impersonate="false" />