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Wii向けウェブサイトのつくり方 - Flash編

WiiのインターネットチャンネルでFlashコンテンツを表示する

Wii向けウェブサイトのつくり方 - Flash編 (1)


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クリックはどのようにとるか

 Flashにおいてインタラクションの入り口となる、クリック動作は次のように取得します。PCでのFlash制作と同様、onReleaseのスクリプト記述でクリックを受け取ることができます。

クリック動作の取得
キャプション
this.box.onRelease = function(){
  play();
}

 また、onRollOverやonRollOutといったイベントは、Wiiリモコンがマウスポインタと同じような役目を果たすため簡単に検出できます。

 onPress, onReleaseはAボタンを押したとき/話したときの動作を受け取ることができます。

this.btn01.onRollOver = function(){
  this.gotoAndStop(2);
}
this.btn01.onRollOut = function(){
  this.gotoAndStop(1);
}
this.btn01.onRelease = function(){
  this.gotoAndStop(3);
}
this.btn01.onPress = function(){
  this.gotoAndStop(4);
}

環境情報(System.capabilities)を取ってみる

 Flashには、現在表示しているマシンの環境情報を表示するSystem.capabilities群がありますが、Wiiでも環境情報を取得することができます。

 通常のPCで出力されるSystem.capabilitiesとかなり近いものが表示されます。注目してもらいたいのは、Wiiを示す特有の情報(文字列)も取得できる点です。例えば、versionでは「WII 7,0,70,0」、osが「Nintendo Wii」と取得できるので、Flash側でプラットフォームを区別する分岐を持たせておくことで、コンテンツを最適化することができます。

環境情報の取得
キャプション
出力結果一覧
出力値 説明
avHardwareDisable : true ユーザーのカメラとマイクへのアクセスが管理上禁止されているか (true) 許可されているか (false) を示すブール値です。
hasAccessibility : false Flash Player が実行されている環境が、Flash Player とアクセシビリティ補助との間の通信をサポートしている場合は true、サポートしていない場合は false になるブール値です。
hasAudio : true システムにオーディオ機能\があるかどうかを示します。
hasAudioEncoder : false Flash Player がオーディオストリームをエンコードできるかどうかを示します。
hasEmbeddedVideo : true Flash Player が実行されているシステムが埋め込みビデオをサポートしている場合は true、サポートしない場合は false になるブール値です。
hasMP3 : true システムに MP3 デコーダがあるかどうかを示します。
hasPrinting : false Flash Player が実行されているシステムが印刷機能\をサポートしている場合は true、サポートしない場合は false になるブール値です。
hasScreenBroadcast : false Flash Communication Server を通じて実行されるスクリーンブロードキャストアプリケーションの開発を Flash Player がサポートしている場合は true、サポートしていない場合は false になるブール値です。
hasScreenPlayback : false Flash Communication Server を通じて実行されるスクリーンブロードキャストアプリケーションの再生を Flash Player がサポートしている場合は true、サポートしていない場合は false になるブール値です。
hasStreamingAudio : true プレーヤーがストリーミングオーディオを再生できる場合は true、再生できない場合は false になるブール値です。
hasStreamingVideo : true プレーヤーがストリーミングビデオを再生できる場合は true、再生できない場合は false になるブール値です。
hasVideoEncoder : false Flash Player がビデオストリームをエンコードできるかどうかを示します。
isDebugger : false Flash Player が正式にリリースされたバージョンか (false) デバッグ用の特別なバージョンか (true) を示すブール値です。
language : ja Flash Player が実行されているシステムの言語を示します。
localFileReadDisable : false ユーザーのハードディスクへの読み取りアクセスが管理上禁止されているか (true)、許可されているか (false) を示すブール値です。
manufacturer : Macromedia Flash Player の製造元を示すストリングです。\"Macromedia OSName\" という形式で、OSName には \"Windows\"、\"Macintosh\"、\"Linux\"、または \"Other OS Name\" が入ります。
os : Nintendo Wii 現在のオペレーティングシステムを示すストリングです。
pixelAspectRatio : 1.0 画面のピクセル縦横比を示す整数です。
playerType : PlugIn Flash Player のタイプを示すストリングです。
screenColor : color 画面の色を示すストリングです。
screenDPI : 72 画面の dpi (1 インチあたりのドット数) 解像度をピクセル単位で示した数値です。
screenResolutionX : 800 画面の最大水平解像度を示す整数です。
screenResolutionY : 600 画面の最大垂直解像度を示す整数です。
serverString : A=t&SA=t&SV=t&EV=t&MP3=t&AE=f&VE=f&ACC=f&PR=f&SP=f&SB=f&DEB=f&V=WII%207%2C0%2C70%2C0&M=Macromedia&R=800x600&DP=72&COL=color&AR=1,0&OS=Nintendo%20Wii&L=ja&PT=PlugIn&AVD=t&LFD=f&WD=f それぞれの System.capabilities プロパティの値を示す URL エンコードストリングです。
version : WII 7,0,70,0 Flash Player のプラットフォームとバージョンの情報 (たとえば \"WIN 8,0,0,0\" など) が含まれるストリングです。

次回は

 第1回目、いかがでしたでしょうか。インターネットチャンネルでFlashコンテンツを簡単に表示できたかと思います。Wii専用の特殊な設定をする必要はありません。

 次回はもう少し踏み込んで、画像やサウンドなどのさまざまなメディアを表示して検証してみます。

修正履歴

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この記事の著者

田中 正吾(Bluemix User Group)(タナカ セイゴ)

2004年よりフリーランスで活動。以後インタラクティブコンテンツ制作を主に関わる。最近はフロントエンドを中心にJavaScript開発制作・デジタルサイネージ制作・デバイス連携など行っています。ウォンバットが好きなのでWEBの力を注いで情報収集中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/3456 2009/02/24 12:46

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