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Eclipse/ARMプロセッサによる組込み開発

【第6回】ターゲットの製作(その1)

アダプタボードの制作


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 Eclipseの汎用性と組込み開発の特殊性の両方を軸に、実際のターゲットであるARM マイコンを使って、マイコン開発を行っていきます。サーボモータベースの二足歩行ロボットの制御基板の開発をテーマに解説します。

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ハードウェア

 ソフトウェアのインストールはうまくいったでしょうか? できていない場合は、この先のハードウェアの制御に支障をきたしますので、しっかりとトラブルシューティングをしておきましょう。

 今回から、いよいよハードウェアの製作に入ります。初めて半田ごてを握る人には表面実装の部品などもあって大変でしょうが、得られるものも大きいのでがんばってください。

 組込みシステムのエンジニアはソフトウェアのエンジニアだろうが、ハードウェアのエンジニアだろうが、ハンダ付けができないのは冗談にしかなりません。(かなり、強面発言)。

JTAGインターフェイス

 今回使うARMマイコンのターゲットは、JTAG(※)で制御されます。JTAGインターフェイスをPCから制御するためには、USBによる接続が今日的ですし、最も手軽な方法です。

※JTAG

 EEE 1149.1の通称。バウンダリスキャンテストやテストアクセスポートの標準方式。

FT2232インターフェイス

 FT2232はFTDI社が製造、販売しているUSBのインターフェイスチップです。MPSSE(Multi Purpose Synchronus Serial Engine)のメカニズムにより、JTAGに限らず、SPI、調歩同期式のシリアル通信やパラレルの入出力も行えるようになっています。

 チップのピン配置については、FT2232データシートを参照してください。

評価キット

 秋葉原の秋月電子通商やWebショップなどでチップ単体を入手して、データシートを参考にして組み立てることももちろん可能ですが、最近では安価で性能の良い評価キットが出回っています。

 筆者も利用しているツール工房のUSB2232も、そうした評価キットのひとつです。今回は、このUSB2232を例に解説します。

 チップのピン情報を理解すれば、他社製や自作のFT2232基板でも動作可能です。

評価キットの入手方法

 ツール工房のインターネット通販か、名古屋地方の方でしたらショップでも入手可能です。取り扱いショップについての詳細はツール工房のWebページをご覧ください。

 ※購入希望者が多ければ、SEshop.com(翔泳社のWeb通販サイト)でも取り扱う予定です。

部品の確認

 USB2232のキットが届いたら、パーツが全てあるかどうか確認しましょう。自分でハンダ付けしなければいけないのは、ポリスイッチとコネクタだけです。

USB2232の部品
USB2232の部品

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この記事の著者

大橋 修(大宮技研合同会社)(オオハシ オサム)

大宮技研 エグゼクティブ・エンジニア。都立高専電気工学科卒業後、日本精工(株)でエアバッグの制御ソフトウェア開発、ボッシュ(株)にてエンジンマネージメントシステム開発、適合ツールの開発、プロジェクトマネージメント、ノキアにてシンビアンOS用ミドルウェアS60の開発などをおこなう。インテルを経て、首都大学東京...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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