GUIのデザイン
前回、フォームのデザインに標準コントロールを使用していましたが、GcMultiRowコンポーネントのバージョンアップによる機能強化を体感してもらうために、今回、入力インターフェースはすべてGcMultiRowコンポーネントのセルでデザインします。唯一、印刷メニューを実装するために、標準コントロールの[MenuStrip]コントロールを使用しています。
GcMultiRowコンポーネントのデザイン方法については、次の項目で紹介します。
MultiRowコンポーネントの機能強化のポイント
今回のバージョンアップによって、グリッドコントロール「GcMultiRow」には、多くの機能が導入されています。すべては説明しきれませんので、詳しくは製品のWebサイトを参照していただき、ここでは簡単にその概要を列記しておきます。
入力可能な列ヘッダーと列フッター
列ヘッダー・列フッターセクションに配置したセルの編集をユーザーに許可できる
条件付きセルスタイル
セルの背景色や罫線を特定の条件や名前で指定できる
セル単位の値の検証
コントロールのイベントによる値の検証に加えて、セル単位でオブジェクトによる値の検証が可能
選択機能の強化
[Ctrl]キーを押しながらのクリックによる選択の反転と、[Shift]キーを押しながらマウス操作またはカーソルキーによる複数選択に対応
クロス罫線
セル内に右上がりと左上がりの斜め線を表示可能
ビジュアルスタイル
列ヘッダー、行ヘッダー、コーナーヘッダー、スプリッタおよびスクロールバーでOffice 2007ライクな外観をサポート
セルの値の自動復帰
実行時にテンプレートを変更したとき、変更前の行に存在していた値を変更後の行に引継ぎ可能
テンプレートの自動生成
セル型の配列や行列のサイズを元に、基本的なレイアウトのテンプレートを自動的に生成
リストボックスモード
[Space]キーを使用して行の選択状態を切り替え可能
背景パターンと背景グラデーション
セルごとに背景パターンと背景グラデーションを適用可能
省略表示
セルの幅を超える長い文字列を省略文字によって短縮表示する
エラーアイコンの強化
入力のエラーを示すアイコンをセルの入力中にも表示可能
分割線の機能強化
分割線の色やスタイルをカスタマイズ可能
セルのリサイズ
サイズの最小値、最大値、推奨値を指定できる
編集テキストのハイライト表示
ユーザーがセルの編集を開始したとき、存のセルの入力内容を自動的に選択状態にできる
ヘッダーのフラットスタイル
ヘッダーのフラットスタイルのボーダーのスタイルやマウスオーバー色の外観をカスタマイズできる
水平方向の改ページ
グリッドの幅が印刷ページの幅を超えるとき、自動的に改ページして超過部分を次のページに印刷できる
印刷時ズーム
ページの幅に合わせた自動調整や、任意の拡大率による印刷が可能
DPI自動スケーリング
システムのDPIが変更されるとセルのサイズなどがDPIの変更に合わせて自動的に調整される
フィルタ行
ユーザーが入力した任意の値に一致する行だけを表示するフィルタリング行を設定可能