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サンプルソースで理解する! Flash Builder 4新機能チュートリアル

Flex 4マスターシリーズ

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オブジェクト参照(Premium Editionのみ)(サンプルプロジェクト : ObjectReferencesSample.fxp)

 プロファイラーの「オブジェクト参照」機能が改善され、指定オブジェクトのGC(Garbage Collection)ルートからのパス一覧が表示できるようになりました。

図 26. プロファイリングを実行
図 26. プロファイリングを実行

 プロファイラー設定のダイアログボックスが表示されたら、すべてのチェックボックス項目にチェックします。[再開]ボタンを押すと、プロファイリングが始まります。

図 27. プロファイラー設定のダイアログボックス
図 27. プロファイラー設定のダイアログボックス

 サンプルプロジェクトを実行すると、真っ白な画面が表示されるので、好きなところをクリックしてください。クリックした位置にボタンが生成されます。ボタンをクリックすると、ボタンは破棄されます。

図 28. 量産されたボタン
図 28. 量産されたボタン

 量産されたボタンをすべて削除します。このとき、メモリリークが発生していないかを調べます。「プロファイル」ビューを開き、実行中のプロファイルを選択して、[メモリのスナップショット]ボタンを押します。

図 29. 「プロファイル」ビュー
図 29. 「プロファイル」ビュー

 「メモリのスナップショット」が作成されるので、選択してダブルクリックします。

図 30. 「プロファイル」ビューの「メモリのスナップショット」
図 30. 「プロファイル」ビューの「メモリのスナップショット」

 ダブルクリックすることにより、「メモリのスナップショット」ビューが表示されます。

図 31. 「メモリのスナップショット」ビュー
図 31. 「メモリのスナップショット」ビュー

 サンプルアプリケーションで量産されたボタンのクラス名はMoveButtonです。このクラスを選択してダブルクリックすることにより、「オブジェクト参照」ビューが表示されます。

図 32. 「オブジェクト参照」ビュー
図 32. 「オブジェクト参照」ビュー

 先ほど、量産されたボタンはすべて削除したにも関わらず、多くのインスタンスが残りメモリリークを起こしています。このメモリリークの原因を探るために「オブジェクト参照」は役に立ちます。

 GCルートへのパスを確認するため、[プラス(+)]ボタンを押してインスタンスを展開します。

図 33. 「オブジェクト参照」ビュー(GCルートへのパスを確認)
図 33. 「オブジェクト参照」ビュー(GCルートへのパスを確認)

 インスタンスを展開すると、サンプルプロジェクトのMoveButton.mxmlの21行目に原因があることが確認できるはずです。

 メモリリークの原因になっているコード行をコメントアウトして、再度プロファイリングを行い、同じ手順を踏んで、メモリリークが発生するかを確認します。

図 34. メモリリークの原因になっているコード行をコメントアウト
図 34. メモリリークの原因になっているコード行をコメントアウト

 「オブジェクト参照」ビューで、メモリリークが解消されたことが確認できました。

図 35. 「オブジェクト参照」ビュー
図 35. 「オブジェクト参照」ビュー

おわりに

 以上がFlash Builder 4の新機能の一部でした。

 Flex Builder 3と比べて、細かいところにまで手が届くかのように、機能が強化されたことに気付いていただけたかと思います。これらのチュートリアル、サンプルコードを試すことによって、Flash Builder 4での開発効率は格段に上がるでしょう。

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この記事の著者

廣畑 大雅 (taiga)(ヒロハタ タイガ)

taiga.jpフリーランスの Web ディレクター/デザイナー。 Flash コンテンツ、Flex アプリケーションの設計/開発を中心に活動中。 Adobe 公式ユーザグループ F-site にも懇親会専用スタッフとして活動する。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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https://codezine.jp/article/detail/5184 2010/05/31 17:59

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