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ComponentZine(ComponentOne)

サイドキャプション付きメニューを持ったWindowsフォームを作る

ComponentOne Studio 2010のC1MainMenuコントロールを使った.NETアプリケーションの作成

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フォームの作成

 では、さっそくフォームをデザインしてみます。今回は、主にRichTextBoxコントロールを操作するメニューを作成します。

GUIのデザイン

 フォームに、C1MainMenuコントロールとRichTextBoxコントロールを配置します。また、2つのダイアログボックスを表示する標準ダイアログコントロールを配置します。

 C1CommandHolderコントロールは、C1MainMenuコントロールを配置すると自動的に配置されるコントロールです。C1MainMenuコントロールには、CheckBoxコントロールを入れます。C1MainMenuコントロールの作成については、次の項目で説明します。

フォームのデザイン
フォームのデザイン

「ファイル」メニューの作成

 新しいWindowsフォームアプリケーションのプロジェクトを作成したら、メニューを設定していきます。

 まず、ツールボックスにあるC1MainMenuコントロールのアイコンをダブルクリックします。すると、フォームの上部にメニューが作成され、メインメニューのエリアに[新規コマンド]が1つ追加されます。

 この状態で[新規コマンド]をクリックすると、「コマンドにリンクする」というウィンドウがポップアップします。これが、C1CommandLinkオブジェクトを編集する「コマンドリンクコレクションエディタ」です。このエディタを使って、メインメニューとメニューコマンドを追加・編集していきます

配置した直後のC1MainMenuコントロールとコマンドリンクコレクションエディタ
配置した直後のC1MainMenuコントロールとコマンドリンクコレクションエディタ

 「新規コマンドの作成」欄で「C1CommandMenu」が選択状態になっているのを確認したら、「標準コマンド」リストから[ファイル(&F)]を選択し、[OK]ボタンをクリックします。これで、自動的に「ファイル(&F)」メニューが作成されます。このメニューは、既に「(&F)」とアクセスキーが設定されています。

[ファイル(&F)]を選択し、OKボタンをクリック
[ファイル(&F)]を選択し、OKボタンをクリック
「ファイル(&F)」メニューが作成される
「ファイル(&F)」メニューが作成される

 この状態で「ファイル(&F)」メニューをクリックすると、「新規コマンド」と4つのボタンを持ったツールバーが表示されます。このボタンを操作して、コマンドを追加・編集していきます。

コマンドを追加・編集するツールバー
コマンドを追加・編集するツールバー

 ツールバーの一番左に[コマンドリンクの挿入]というボタンがあるので、これをクリックします。すると、先ほどのコマンドリンクコレクションエディタが表示されます。

 ここで、「標準コマンド」の「新規作成(&N)」をクリックします。自動的に「新規コマンドの作成」リストの「C1Command」が選択状態になり、メニューコマンドを挿入することができるようになります。[OK]ボタンを押すと「ファイル」メニューの下に「新規作成」が追加されます。

「標準コマンド」の「新規作成(&N)」を選択し、OKボタンをクリック
「標準コマンド」の「新規作成(&N)」を選択し、OKボタンをクリック
「ファイル」メニューの下に「新規作成」が追加される
「ファイル」メニューの下に「新規作成」が追加される

 上図で、「新規コマンド」の下に「新規作成(&N)」が追加されている点に注意してください。新しいコマンドは、現在選択されているコマンドの上に挿入されます。ただし、コマンドの並び順は、コマンドをドラッグして簡単に入れ替えられます。

 ここで、プロパティウィンドウのオブジェクトリストを開いてみます。3つのC1CommandLinkオブジェクトと、C1CommandMenuオブジェクトとC1Commandオブジェクトが1つずつ作成されています。

 すなわち、メインメニューは1つずつC1CommandMenuオブジェクトとして扱われ、メニューコマンドはC1Commandオブジェクトとして扱われます。ただし、「新規コマンド」の状態ではC1Commandオブジェクトとしては扱われていません。あくまでも仮のメニューコマンドとして表されているだけです。

オブジェクトリストのオブジェクト一覧
オブジェクトリストのオブジェクト一覧

 「新規作成(&N)」を追加したときと同じ要領で、「開く(&O)」を追加します。「新規コマンド」をマウスでポイントすると、先ほどと同じツールバーが表示されるので、[コマンドリンクの挿入]ボタンをクリックし、コマンドリンクコレクションエディタで「標準コマンド」の「開く(&O)」を選んで、メニューに追加します。

「新規コマンド」をマウスでポイントするとツールバーが表示される
「新規コマンド」をマウスでポイントするとツールバーが表示される
「開く(&O)」メニューを追加する
「開く(&O)」メニューを追加する

 同じ操作を繰り返し、「閉じる」と「上書き保存」メニューを追加します。

 各メニューが追加し終わったら、ツールバーの左から2番目にある[コマンドリンクの削除]ボタンをクリックします。これで、「新規コマンド」がリストから削除されます。

「コマンドリンクの削除」ボタンをクリック
「コマンドリンクの削除」ボタンをクリック

次のページ
「編集」メニューの作成

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この記事の著者

瀬戸 遥(セト ハルカ)

8ビットコンピュータの時代からBASICを使い、C言語を独習で学びWindows 3.1のフリーソフトを作成、NiftyServeのフォーラムなどで配布。Excel VBAとVisual Basic関連の解説書を中心に現在まで40冊以上の書籍を出版。近著に、「ExcelユーザーのためのAccess再...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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