フォームの作成
では、さっそくフォームをデザインしてみます。今回は、主にRichTextBoxコントロールを操作するメニューを作成します。
GUIのデザイン
フォームに、C1MainMenuコントロールとRichTextBoxコントロールを配置します。また、2つのダイアログボックスを表示する標準ダイアログコントロールを配置します。
C1CommandHolderコントロールは、C1MainMenuコントロールを配置すると自動的に配置されるコントロールです。C1MainMenuコントロールには、CheckBoxコントロールを入れます。C1MainMenuコントロールの作成については、次の項目で説明します。
「ファイル」メニューの作成
新しいWindowsフォームアプリケーションのプロジェクトを作成したら、メニューを設定していきます。
まず、ツールボックスにあるC1MainMenuコントロールのアイコンをダブルクリックします。すると、フォームの上部にメニューが作成され、メインメニューのエリアに[新規コマンド]が1つ追加されます。
この状態で[新規コマンド]をクリックすると、「コマンドにリンクする」というウィンドウがポップアップします。これが、C1CommandLinkオブジェクトを編集する「コマンドリンクコレクションエディタ」です。このエディタを使って、メインメニューとメニューコマンドを追加・編集していきます
「新規コマンドの作成」欄で「C1CommandMenu」が選択状態になっているのを確認したら、「標準コマンド」リストから[ファイル(&F)]を選択し、[OK]ボタンをクリックします。これで、自動的に「ファイル(&F)」メニューが作成されます。このメニューは、既に「(&F)」とアクセスキーが設定されています。
この状態で「ファイル(&F)」メニューをクリックすると、「新規コマンド」と4つのボタンを持ったツールバーが表示されます。このボタンを操作して、コマンドを追加・編集していきます。
ツールバーの一番左に[コマンドリンクの挿入]というボタンがあるので、これをクリックします。すると、先ほどのコマンドリンクコレクションエディタが表示されます。
ここで、「標準コマンド」の「新規作成(&N)」をクリックします。自動的に「新規コマンドの作成」リストの「C1Command」が選択状態になり、メニューコマンドを挿入することができるようになります。[OK]ボタンを押すと「ファイル」メニューの下に「新規作成」が追加されます。
上図で、「新規コマンド」の下に「新規作成(&N)」が追加されている点に注意してください。新しいコマンドは、現在選択されているコマンドの上に挿入されます。ただし、コマンドの並び順は、コマンドをドラッグして簡単に入れ替えられます。
ここで、プロパティウィンドウのオブジェクトリストを開いてみます。3つのC1CommandLinkオブジェクトと、C1CommandMenuオブジェクトとC1Commandオブジェクトが1つずつ作成されています。
すなわち、メインメニューは1つずつC1CommandMenuオブジェクトとして扱われ、メニューコマンドはC1Commandオブジェクトとして扱われます。ただし、「新規コマンド」の状態ではC1Commandオブジェクトとしては扱われていません。あくまでも仮のメニューコマンドとして表されているだけです。
「新規作成(&N)」を追加したときと同じ要領で、「開く(&O)」を追加します。「新規コマンド」をマウスでポイントすると、先ほどと同じツールバーが表示されるので、[コマンドリンクの挿入]ボタンをクリックし、コマンドリンクコレクションエディタで「標準コマンド」の「開く(&O)」を選んで、メニューに追加します。
同じ操作を繰り返し、「閉じる」と「上書き保存」メニューを追加します。
各メニューが追加し終わったら、ツールバーの左から2番目にある[コマンドリンクの削除]ボタンをクリックします。これで、「新規コマンド」がリストから削除されます。