作成の手順
では、実際に作成してみましょう。VSで単体テストを行いたいメソッドを開いた状態にします。次に対象メソッドのブロック内でコンテキストメニューを表示し、[単体テストの作成]を選択します。

単体テストの作成ダイアログが表示され、選択したメソッドにチェックが付いていることを確認します。
そのままOKを選択するとテストプロジェクト名の入力ダイアログが開きますが、そのまま作成してしまいましょう。

VSが必要な項目を自動で追加していき、今回の場合は「CalculaterTest.cs」ファイルが作成され、それがエディタ上で開いている状態になりました。ファイルを少し下の方まで確認していくとAddTestという名前のメソッドがあることが確認できます。これがCalculaterクラスのAddメソッドをテストするためにVSによって自動生成されたテストメソッドです。
[TestMethod()]
/// <summary>
///Add のテスト
/// </summary>
public void AddTest()
{
Calculater target = new Calculater(); // TODO: 適切な値に初期化してください
int x = 0; // TODO: 適切な値に初期化してください
int y = 0; // TODO: 適切な値に初期化してください
int expected = 0; // TOOD: 適切な値に初期化してください
int actual;
actual = target.Add(x, y);
Assert.AreEqual(expected, actual);
Assert.Inconslusive("このテストメソッドの正確性を確認します。");
}
ただし、このままではテストを実行することはできません。「// TODO:」となっている行が4行ありますがコメントの内容に従って適切に値を設定していく必要があります。値の設定が終了したらテストメソッドの最後にあるAssert.Inconslusiveメソッドの行を削除またはコメントにして設定は終了です。試しに設定したものをリスト3に示しますので参考にしてみてください。
[TestMethod()]
/// <summary>
///Add のテスト
/// </summary>
public void AddTest()
{
Calculater target = new Calculater();
int x = 10;
int y = 5;
int expected = 15; //結果の期待値を設定します
int actual;
actual = target.Add(x, y);
Assert.AreEqual(expected, actual);
//Assert.Inconslusive("このテストメソッドの正確性を確認します。");
}
これでテストの作成は完了です。最後にAddTestメソッドのブロック内でコンテキストメニューを表示し、[テストの実行]を選択します。

AddTestメソッドのテストが開始され、実行が終了すると、結果がテスト結果ウィンドウに表示されます。今回は既にメソッドの中身を実装済みで期待値と結果が一致したので成功(緑色)となりました。
試しにさきほどのリスト3にあったexpected変数の値を期待する計算結果と異なる値、例えば20に変更してから再度実行してみましょう。期待する値と結果が異なりますのでテスト結果ウィンドウに今度は失敗して赤色のアイコンがついた結果が表示されます。失敗した行をダブルクリックするとテストの詳細を確認することができ、何が間違っているかを確認することができます(もちろん成功の時にも行をダブルクリックすれば実行結果の詳細を確認することができます)。
補足・注意事項
以上で実装済みメソッドから単体テストを作成し、実行するところまでを見てきましたが、何点か補足と注意事項を確認しておきましょう。
まず、定義済みメソッドのコンテキストメニューから単体テストの開始を実行するためには、対象メソッドを含むプロジェクトがビルド可能な状態になっている必要があります。これは、[単体テストの作成]ダイアログ(図2)をVSが表示する時にビルド済みアセンブリからメソッド情報を取り出しているためです。
次に、図2の下部を確認すると分かりますが、今回は新しいテストプロジェクトをC#で作成しています。既にソリューション内にテストプロジェクトがある場合には図7に示すようにそれを選択することも、さらに追加でC#やVisual Basic(VB)、C++でテストプロジェクトを作成することもできます。




