1. はじめに
本稿ではOSSのERP「ADempiere」と他OSSの連携方法(JasperReportを使った帳票作成、Kettleを使った外部システム連携)を紹介します。
2. 対象読者
- OSSのERPに興味がある方。またそのカスタマイズに興味がある方。
- 基幹システムのフレームワークを探している方。
※本稿はSQLの知識を必要とします。なお本稿で作成する、JasperReportファイル「QualityAssurance.jrxml」、Kettleファイル「adempiere.ktr」は筆者サイトからダウンロードできます。
3. 品質保証書の作成
ADempiereでは帳票出力に「JasperReport」を使用することができます。ここでは「JasperReport」の帳票デザイナーである「iReport」を使って品質保証書テンプレートを作成し、検査工程作業実績ウィンドウから品質保証書を出力できるようにします。
3.1. iReportのインストール&初期設定
SourceForgeからiReport3.7.3をダウンロードし、インストールしてください。
ADempiere3.7.0および3.6系ではJasperReport3.7.3が使用されています。ADempiereとバージョンをそろえるためiReport3.7.3を使用します。
- iReportを起動し、[Report Datasources]アイコンをクリックしてください。
- 以下のウィンドウで[New]ボタンをクリックしてください。
-
[Database JDBC connection]を選択し、[Next]ボタンをクリックしてください。
-
以下の画面で以下のように入力し、[Save]ボタンをクリックしてください。
- name: adempiere
- JDBC Driver: PostgreSQL
- JDBC URL: jdbc:postgresql://localhost:5432/adempiere
- Server Address: localhost
- Databese: adempiere
- Username: adempiere
- Password: adempiere
- Save password: チェックを入れる
- 「Connections/datasources」画面を閉じます。
これで初期設定は終了です。