1. はじめに
本稿ではOSSのERP「ADempiere」のフレームワークを使って、ノンプログラミングでのCRUD画面作成方法および画面間の連携方法を紹介します。
2. 対象読者
- OSSのERPに興味がある方、またそのカスタマイズに興味がある方。
- CRUD画面をノンプログラミングで作成できるフレームワークを探している方。
- 基幹システムのフレームワークを探している方。
本稿はSQLの知識を必要とします。
3. 作成する工程管理表の概要
本連載では以下のような工程管理表を作成します。
今回は製造管理マスタウィンドウを作成します。
製造管理マスタ
商品ID、製造Noの入力、totalCost(総作業実績)を表示するウィンドウ。商品IDについては前回作成した「商品マスタ」で入力した商品IDをコンボボックスから選択するようにします。
totalCost(総作業量)フィールドは次回作成します。次回作成する工程A, 工程B、検査工程ウィンドウの作業工数フィールドを合計したものが表示されるようにします。
各フィールド(入力項目)で色がついていますが、色の意味は下記の通りです。
赤色 | 入力必須項目でまだ未入力。 |
青色 | 入力必須項目で入力済み。変更可能。 |
アイボリー | 読取のみ可能 |
工程A作業実績表、工程B作業実績表、検査工程作業実績表については次回作成します。