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Mac OS Xマシン一台でVMを使ってC++クロス開発環境を構築してみる

C++Builder XE3+FireMonkeyでネイティブクロス開発を実践

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FireMonkeyアプリケーションを作成する

HD FireMonkeyアプリケーションの新規作成

 C++Builderを起動したら、[ファイル]-[新規作成]-[FireMonkeyデスクトップアプリケーション]-[C++Builder]-[HD FireMonkeyアプリケーション]を選択し、[OK]ボタンをクリックします。

 新規アプリケーションが作成され、フォームデザイナが表示されます。

図8 新規HD FireMonkeyアプリケーションの作成

 プロジェクトには、空のフォームが1つあります。ここに、コンポーネントをドラッグ&ドロップで配置して開発を進めます。

 まず、プロジェクトを保存しておきましょう。[ファイル]-[すべて保存]を選択し、適当なフォルダ(例: C:\FMXSample)にプロジェクトを保存します。このときは保存する個々のファイル名は、デフォルトのままでも大丈夫です。

スタイルを適用する

 FireMonkeyには、作成するアプリケーションのルック&フィールを定義するスタイルという機能が用意されています。今回は、WindowsとMac上で同一のルック&フィールを持たせるために、これを利用します。ツールパレットの「Standard」カテゴリから、TStyleBookコンポーネントを選択し、フォーム上の適当な場所にドラッグ&ドロップします。

 すると、StyleBook1という名前のアイコンが表示されます。これがスタイルを設定する機能を提供するコンポーネントです。これをダブルクリックすると、ルック&フィールを指定するためのスタイルデザイナが表示されます。

図9 スタイルデザイナの表示

 今回は、あらかじめ定義されたスタイルを使うことにします。[読み込み…]ボタンをクリックして

C:\Users\Public\Documents\RAD Studio\10.0\Styles\Blend.Style

を選択します。

 [適用して閉じる]ボタンをクリックして、スタイルデザイナを閉じます。

 次に、オブジェクトインスペクタで、フォーム(Form1)のStyleBookプロパティをStyleBook1に設定します。すると、デザイン中のフォームのルック&フィールが切り替わります。

図10 スタイルを適用したフォーム

ユーザーインターフェースの設計

 では、ユーザーインターフェースを設計していきましょう。今回は、クロスプラットフォーム版Hello Worldということで、ボタンをクリックするとメッセージを表示するという単純なものを作成してみます。

 ツールパレットの「Standard」カテゴリから、TEditコンポーネントとTButtonコンポーネントをドラッグ&ドロップで、フォーム上の適当な場所に配置します。

 サイズを整えたら、フォーム上のButton1をダブルクリックします。すると、ボタンを押した際に呼び出されるOnClickイベントハンドラの雛形が自動生成されます。

 ここに以下のコードを記述します(太字部分)。

void __fastcall TForm2::Button1Click(TObject *Sender)
{
  wchar_t hello[] = L"さん、こんにちは";
  Button1->Text = Edit1->Text + hello;
}

 このプロジェクトのターゲットプラットフォームは、デフォルトでWindowsに設定されていますので、[実行]-[実行]を選択すれば、Windows向けの実行ファイルのビルドが始まり、Windowsアプリとしてのデバッグ実行されます。

図11 Windowsアプリケーションの実行

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FireMonkeyでMac向けクロス開発

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