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エンタープライズアプリケーションのモバイル化を包括的に支援する「IBM Worklight」とは?

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2012/10/15 14:00

目次

データを暗号化してオフラインで利用できる機能

 Worklightは、暗号化してデバイスに格納する必要のあるデータを暗号化する機能を備えています。オフラインの場合にアプリケーションが適切な動作をするように、WorklightのAPIフレームワークはアプリケーションの接続状態を検出します。オフラインの場合には、Worklightの暗号化キャッシュ・メカニズムを使用して機密データを暗号化フォーマットでデバイスに格納することができます。そのため、デバイスに格納する必要のある情報のデータ・セキュリティー要件に対応することができます。こうした組み込みの機能を使用すると、オフラインでアプリケーションを利用することができ、またオフラインで認証を行うことができます。この機能により、ネットワークとの接続状況を考慮したセキュアなモバイル・アプリケーションを開発するという要件に対応することができます。

直接更新機能(Direct Update)とリモートからの無効化機能

 いったんWorklightアプリケーションがデバイスにインストールされると、Worklight Serverにデプロイされたアプリケーションに変更があった場合にはアプリケーションの更新を直接適用することができます。この機能は直接更新(Direct Update)と呼ばれます。Worklightアプリケーションがデバイスのフォアグラウンドで起動されると、そのアプリケーションはWorklight Serverに更新情報がないかどうかをチェックします。更新がある場合には、Worklight Serverはアプリケーションの更新をそのデバイスにプッシュし、そのデバイスは最新バージョンのアプリケーションを実行するようになります。この機能により、アプリケーションの更新版をデバイスにリリースするために通常費やされる時間と手間を大幅に減らすことができます。またWorklight Consoleでは、何らかの理由でアプリケーションの使用を一時的に停止する必要がある場合、そのアプリケーションを無効化することもできます。無効化する場合には、アプリケーションが利用可能であるか否かの状況をユーザーが認識できるように、そのアプリケーションを無効化するという通知がアプリケーションのユーザーにプッシュされます。図7に示す画面では、アプリケーションをリモートから無効化すること、そしてユーザーに送信される通知メッセージおよびダウンロード・リンクを指定することができます。この機能により、変更された機能や修正についての情報をアプリケーションに通知するという要件に対応することができます。

図7. Worklight Consoleのアプリケーション管理用画面
図7. Worklight Consoleのアプリケーション管理用画面

アプリケーションのセキュリティー

 Worklightには、アプリケーションのセキュリティーをサポートするための機能が多数用意されています。Worklight Serverに接続されるすべてのアプリケーションの真正性を構成することができるため、配布後に変更されたアプリケーションはWorklight Serverにアクセスできないように構成することができます。この機能は、どのアプリケーションにおいても、アプリケーション記述子構成ファイルの中でtestAppAuthenticityプロパティーを使用して構成することができます。万一、変更が加えられたために真正でない可能性のあるWorklightアプリケーションの再配布が試みられた場合でも、この機能を使用すると、再配布を防ぐことができるため、アプリケーションをセキュアに維持することができます。承認されていない変更を伴うアプリケーションが再配布されるのを防ぐために、コードを難読化することもできます。図8にWorklightアプリケーションの構成ファイルでセキュリティー構成のオプションを指定する部分のスナップショットを示します。

図8. Worklightの構成ファイルでアプリケーションのセキュリティーを設定する部分のスナップショット
図8. Worklightの構成ファイルでアプリケーションのセキュリティーを設定する部分のスナップショット

分析のためのデータ収集

 Worklightには分析用のデータを収集するための機能が用意されています。データはサーバー・レベルとデバイス・レベルの両方で収集することができ、収集したデータは、さまざまなレポート・ツールを使用して、各種の要件に応じた分析データを得られるように構成することができます。Worklightのレポートを作成できる能力は、アクティブなユーザーを管理コンソールから見つける上で役に立ちます。基本的な分析レポート(新規ダウンロード、アプリケーションへのアクセス・パターン、日々の訪問状況やヒット状況などに基づいた、そのアプリケーションに固有のレポートなど)はBIRT(Business Intelligence Reporting Tool)Eclipseプラグインを使用して構成することができ、この分析データをエンタープライズ・レポート・システムにエクスポートすることができます。この機能により、分析やレポートを企業全体で行うという要件に対応することができます。図9に、この30日間にログインしたユーザーを示すWorklight Consoleのアクティブ・ユーザー・レポートの画面を示します。

図9. Worklight Consoleのアクティブ・ユーザー・レポート
図9. Worklight Consoleのアクティブ・ユーザー・レポート

まとめ

 この記事ではIBM Worklightの主要な機能と能力について概要レベルで説明しました。Worklightの詳細について学ぶための資料については以下の「参考文献」を参照してください。これらの資料を読むことでWorklightの利点を活用し、皆さんのモバイル・エンタープライズ・アプリケーションの競争力を高めてください。

無償版のDeveloper Edition

 Worklightには、すべての機能を無期限で使用できるDeveloper Editionが提供されています(WindowsおよびMacに対応)。ぜひ実際に触って使い勝手をお試しください。

 

参考文献

学ぶために

製品や技術を入手するために

議論するために



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連載:モバイル・エンタープライズ・アプリケーションの統合プラットフォーム「IBM Worklight」

著者プロフィール

  • Harish Shenoy(Harish Shenoy)

    Harish ShenoyはIBM認定のSOAソリューション・デザイナーです。現在はIBM India Software LabのBPTSEチームで、アプリケーション接続性とアプリケーション・インフラストラクチャーにおける技術ソリューション・アーキテクチャーを提供しています。彼の専門は、IBM Wo...

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