はじめに
前回は、C1LinearGaugeコントロールを使い、スライダや数値入力ボックスと連動させて、値をゲージで表示するアプリケーションを作成しました。
さらにC1LinearGaugeコントロールは、ゲージ内に特定の幅を持ったレンジを表示させることができます。これを使うと、例えば今の値がある範囲の中に入っているのかどうかが一目で分かります。
そこで今回は、Accessで作成した在庫管理データベースのデータをC1GridViewコントロールで表示し、アプリケーション実行時にグリッドからデータを取り出してゲージの動作範囲と現在値を設定し、さらに適正な在庫範囲を表示するゲージを持ったアプリケーションを作成してみました。
対象読者
Visual Basic 2010、またはVisual C# 2010を使ってプログラムを作ったことがある人。
必要な環境
Visual Basic 2010、Visual C# 2010、Visual Studio 2010でプログラムが作れる環境。
対応ブラウザについては、グレープシティ社Webサイトの「クロスブラウザ対応」ページでご確認ください。
なお、本プログラムは次の環境で開発・動作確認を行っています。
- OS:Windows 7
- 開発Tool:Visual Studio 2010、.NET Framework 4
- ブラウザ:Microsoft Internet Explorer 9
サンプルプログラム実行時の注意事項
[1] Visual StudioでサンプルWebサイトを開く
Visual Studioをお持ちであれば、ComponentOne Studio for ASP.NET Wijmo 2012Jトライアル版をインストールし、ソースコード圧縮ファイル「DB_Gauge_ASP_vb_src.zip」または「DB_Gauge_ASP_cs_src.zip」を解凍すると作成されるプロジェクトファイルを、Visual Studioで開き実行してください。
[2] Visual Studioを使わずにサンプルWebサイトを開く
Visual Studioを使わずに、サンプルWebサイトを直接IISなどのWebサーバで開く場合は、ソースコード圧縮ファイル「DB_Gauge_ASP_vb_src.zip」または「DB_Gauge_ASP_cs_src.zip」を解凍して作成されるプロジェクトファイルを、フォルダ構成を変えずにWebサーバにインストール・登録してください。
以下は、Microsoft IISサーバにインストールする場合の手順です。
- プロジェクトファイルのフォルダを、そのままWebサーバーへ配置します(例:「\Inetpub\wwwroot」直下へ配置)。
- サーバーに配置したアプリケーションフォルダに対して、「アプリケーションへの変換」を実行します。
- 「アプリケーションの追加」ダイアログで、「アプリケーションプール」を「Classic .NET AppPool」に設定します。
- クライアントのWebブラウザで、Default.aspxファイルを開きます(例:「http://localhost/mysplit_vb/Default.aspx」)。
Windows Vistaで製品のサンプルをコンパイルしようとするとエラーが発生する場合があります。これは、Windows VistaのUAC(ユーザーアカウント制御)により、製品サンプルがインストールされているフォルダに書き込みができないため、コンパイル時にエラーが発生するという現象です。Visual Studioを管理者権限で実行するか、サンプルプロジェクト一式をアクセス権のあるフォルダに移動してからコンパイルを行うようにしてください。また、Webブラウザでaspxファイルを実行する際にIISサーバでエラーになる場合は、Web.configファイルに以下の1行を追加してください。
<identity impersonate="false" />
コンポーネントのインストール
本サンプルアプリケーションでは、「LinearGauge for ASP.NET Wijmo」「GridView for ASP.NET Wijmo」の2つのコントロールを使用します。
これらのコントロールを使用するには、Visual Studio、Visual Basic、Visual C#の開発環境にComponentOne Studio for ASP.NET Wijmo 2012Jをインストールする必要があります。
トライアル版は、「グレープシティのWebページ」からダウンロードできます。
ダウンロードしたい製品にチェックを付け[申込フォーム]ボタンを押すと、「トライアル版申込フォーム」ページに移動しますので、「個人情報の収集および使用に同意する」にチェックを入れ「同意する」ボタンをクリックします。
トライアル申込フォームが表示されますので、必要情報を登録すると添付トライアルライセンスキーファイルとダウンロードサイトを記載したE-Mailが送られてきます。ここからダウンロードを行ってください。また、ダウンロードファイルは圧縮ファイルになっていますので、解凍してインストーラを起動します。
制限事項などの詳細については、インストーラに同梱されているリリースノートを参照ください。