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近未来の技術トレンドを先取り! 「Tech-Sketch」出張所

Kinectを利用した簡単3Dモデル作成と3Dモデル活用法

近未来の技術トレンドを先取り! 「Tech-Sketch」出張所 第4回


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データの回転

 Kinect Fusionで取得したデータをそのまま表示すると、モデルが予定とは違う方向を向いていたりします。これは撮影開始時のKinectセンサーの位置や向きによって再構成データのXYZ軸が決定することが原因のようです。そこで、データの回転を行って自然に見えるような位置に設定しましょう。

 「Filters」→「Normals,Curvatures and Orientation」→「Transform:Rotate」を選択します。

 「Preview」チェックボックスをチェックしておくと、傾きが確認できるので、いい感じに合わせてから「Apply」ボタンを押下します。

Three.js用のデータフォーマットに変換

 最後に、Three.jsで表示するためのデータフォーマットに変換します。今回は、OBJからJSONModelに変換します。

 まずは、BlenderからThree.js用フォーマットで出力できるように設定しましょう。

 Three.jsの中に、Blender用のアドオンが用意されています(\utils\exporters\blender\2.66\scripts\addons)のでこれを以下のフォルダに格納します。

  • Windowsの場合:C:\Users\[username]\AppData\Roaming\Blender Foundation\Blender\[blenderのversion]\scripts\addons
  • Macの場合:/Applications/Blender/blender.app/Contents/MacOS/[Blenderのversion]/scripts/addons

 この後、Three.jsの出力設定をONにすることでThree.jsで出力できるようになっているはずです。

 なお、BlenderでThree.js形式で出力する設定については、『多彩な表現力のWebGLを扱いやすくするThree.js』を参考にさせていただきました。ありがとうございます。また、5月16日時点ではThree.js内に用意されているaddonのBlenderのバージョンは2.6.6までしか用意されていませんでしたが、2.6.7でも同じように動作しました。

 作成した3Dモデルをblenderにimportした後、「File」→「export」→「Three.js(.js)」を選択し、exportを実行します。

 JSONModel出力時の設定は、以下のようにしました。

 Three.jsで表示することを考えて「Align model」の値を「Center」にしておきました。

 これで、Webブラウザで表示するための3Dモデル(Three.js用のフォーマット)が完成です。最終的には3Dモデルのファイルサイズは0.99MByteになりました。

次のページ
3DモデルをWebブラウザで表示する

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この記事の著者

藤田 泰生(TIS株式会社)(フジタ ヤスオ)

TIS株式会社 コーポレート本部 戦略技術センター所属。入社から全文検索やCMS等検索技術やフロントエンド側の業務に従事。現在はHTML5やJavaScriptに関する技術動向の調査を行っている。 また、KinectなどのデバイスやIOTに必要な技術であるセンサーに関する検証も実施している。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/7183 2013/07/17 16:23

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