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ComponentZine(ComponentOne)

SQL Serverのデータをグリッド表示するWPFアプリケーションの作成

ComponentOne Studioを活用したWindowsフォームアプリケーションの作成

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C1DataGridコントロールの外観の操作

 C1DataGridコントロールは、一般的なテーブル書式設定オプション(1行ごとの背景色の変更、ヘッダーの表示/非表示、グリッド線、スクロールバーなど)をサポートしています。さらに、ブラシ、スタイル、およびテンプレートのプロパティで、コントロールとその行、列、ヘッダー、セルの外観を完全に変更できます。

C1DataGridコントロールの各部位の名称
C1DataGridコントロールの各部位の名称
行および列ヘッダーの表示/非表示の設定

 デフォルトでは、行ヘッダーと列ヘッダーがグリッドに表示されます。ただし、必要に応じて、一方または両方のヘッダーを非表示に設定できます。そのためには、HeadersVisibilityプロパティを設定します。HeadersVisibilityプロパティには、次のオプションの一つを設定できます。

オプション 説明
None 行ヘッダーと列ヘッダーの両方がグリッドで非表示になります
Column 列ヘッダーのみがグリッドに表示されます
Row 行ヘッダーのみがグリッドに表示されます
All(デフォルト) 列ヘッダーと行ヘッダーの両方がグリッドに表示されます
グリッド線の表示/非表示の設定

 デフォルトでは、垂直方向と水平方向のグリッド線がグリッドに表示されます。ただし、必要に応じて、一方または両方のグリッド線を非表示に設定できます。そのためには、GridLinesVisibilityプロパティを設定します。GridLinesVisibilityプロパティには、次のオプションの一つを設定できます。

オプション 説明
None 水平方向と垂直方向の両方のグリッド線がグリッドで非表示になります
Horizontal 水平方向のグリッド線のみがグリッドに表示されます
Vertical 垂直方向のグリッド線のみがグリッドに表示されます
All(デフォルト) 水平方向と垂直方向の両方のグリッド線がグリッドに表示されます
新規行の表示/非表示の設定

 デフォルトでは、グリッドの末尾に新規追加行が配置されます。ただし、必要に応じてその位置の変更が可能です。そのためには、NewRowVisibilityプロパティを設定します。NewRowVisibilityプロパティには、次のオプションの一つを設定できます。

オプション 説明
Top 新規追加行がグリッドの先頭に表示されます
Bottom(デフォルト) 新規追加行がグリッドの末尾に表示されます
垂直および水平スクロールバーの表示/非表示の設定

 デフォルトでは、グリッドの内容の高さまたは幅がグリッドのサイズを超えたときにのみ、グリッドの水平スクロールバーと垂直スクロールバーが表示されます。ただし、必要に応じて、スクロールバーを常に表示または非表示になるように設定したり、まったく無効になるように設定できます。そのためには、VerticalScrollbarVisibilityプロパティとHorizontalScrollbarVisibilityプロパティの設定が必要になります。VerticalScrollbarVisibilityプロパティとHorizontalScrollbarVisibilityプロパティには、次のオプションの一つを設定することができます。

オプション 説明
Disabled 選択したスクロールバーは無効になります
Auto
(デフォルト)
選択したスクロールバーは、グリッドの内容が
グリッドウィンドウの大きさを超えるときだけ表示されます
Hidden 選択したスクロールバーは非表示になります
Visible 選択したスクロールバーは常に表示されます
行の詳細の表示/非表示の設定

 デフォルトでは、行の詳細は折りたたまれて表示されません。RowDetailsVisibilityModeプロパティを使用して、行の詳細を表示するかどうかと、いつ表示するかを設定できます。RowDetailsVisibilityModeプロパティには、次のオプションの一つを設定できます。

オプション 説明
VisibleWhenSelected 行の詳細は選択されたときにのみ表示されます
Visible 行の詳細は常に表示されます
Collapsed(デフォルト) 行の詳細は折りたたまれて表示されません
ブラシ

 C1DataGridコントロールが提供するブラシの複数のプロパティを使用して、コントロールとその行、列、ヘッダー、セルの外観を完全に変更できます。次の表では、いくつかのブラシについて説明します。

ブラシ 説明
Background レンダリング時に使用される背景ブラシを取得または設定します
(このブラシは、データグリッドのすべてのパーツに適用されます)
Foreground レンダリング時に使用される前景ブラシを取得または設定します
(このブラシは、データグリッドのすべてのパーツに適用されます)
BorderBrush レンダリング時に使用される境界線ブラシを取得または設定します
(このブラシは、テーマに基づいて、
データグリッドの一部のパーツに適用されます)
SelectedBrush 選択された行、行ヘッダー、列ヘッダーなどのレンダリング時に使用される、
選択されたブラシを取得または設定します
MouseOverBrush マウスが行、行ヘッダー、列ヘッダーなどの上にあるときに使用される、
マウスオーバーブラシを取得または設定します
RowBackground 行の背景ブラシを取得または設定します
RowForeground 行の前景ブラシを取得または設定します
AlternatingRowBackground 交互表示行の背景ブラシを取得または設定します
AlternatingRowForeground 交互表示行の前景ブラシを取得または設定します
HorizontalGridLinesBrush 水平線に適用されるブラシを取得または設定します
VerticalGridLinesBrush 垂直線に適用されるブラシを取得または設定します
ClearStyle

 C1DataGridコントロールは、コントロールのテンプレートを変更することなくコントロールの色を簡単に変更できる、ComponentOne社の新しいClearStyle技術をサポートします。

 C1DataGridコントロールの配色を設定するC1DataGrid.Backgroundプロパティなど、いくつかのプロパティを設定するだけで、C1DataGridコントロールの外観を全面的に変更できます。塗りつぶしのオプションも、単色だけでなく2色のグラデーションを使用できます。

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この記事の著者

瀬戸 遥(セト ハルカ)

8ビットコンピュータの時代からBASICを使い、C言語を独習で学びWindows 3.1のフリーソフトを作成、NiftyServeのフォーラムなどで配布。Excel VBAとVisual Basic関連の解説書を中心に現在まで40冊以上の書籍を出版。近著に、「ExcelユーザーのためのAccess再...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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