課金:MSDNサブスクリプションで費用の上限をリセット
MSDNの顧客としてWindows Azureにサインアップした場合、自動的に大幅割引価格とWindows Azure内の任意のリソースに使用できる無償の“MSDNクレジット”(毎月最大150ドル)が獲得できます。これについていくつかの詳細ブログを先週投稿しています。
デフォルトでは、Windows AzureのMSDNサブスクリプションは、MSDNクレジットをすべて使い切っても請求されないようにする"費用の上限"と呼ばれるものと一緒に作成されます。これは、すべての無償クレジットがなくなった時に、自動的にサブスクリプションが一時中断されるようにするためです(請求がかからないように)。
無償クレジット以上の超過分を支払っても構わない場合は、オプションで費用の上限を解除することができます。以前から解除できたのですが、一度解除すると次期請求サイクルまで、それを元に戻すための方法がありませんでした。
今回のリリースから以下のことが可能です。
- 現在の請求サイクルにのみ費用の上限を解除(一度きりだと分かる場合に理想的)
- 今後より多くの使用が将来的にも継続されると予想される場合は、費用の上限を無期限に解除
- オフに設定している場合、次期請求サイクルから費用の上限をオンに再設定
Windows Azure管理ポータルの“Subscription”ボタンをクリックして、その中の“Manage your subscriptions”リンクをクリックすると、費用の上限を有効または解除ができます。
これにより、Windows Azureサブスクリプション管理ページ(アクティブなWindows Azureのサブスクリプションがすべて一覧化されます)が表示されます。サービスの利用状況を含むアカウントの詳細を確認するには、MSDNサブスクリプションをクリックしてください。
上記では、私の個人的なMSDNサブスクリプションの使用状況データが確認できます。私は、最近、話をすることが多く、無償の150ドルのクレジットを使い切ってしまい、23.64ドルの超過分が発生しています。これは、私が、費用の上限をオフにしているため、0ドル以上まで行くことができたのです(上記の赤で囲んであるテキストで表示されます)。
(10月3日に開始される)次の請求サイクルの費用上限を再適用したい場合、“Click here to change the spending limit option”リンクをクリックします。これによりダイアログが表示されるので、非常に簡単に次の請求サイクルからの費用上限再開が設定できます。
費用上限のオン・オフができるこの新しい柔軟性により、MSDNの利点をさらに利用できるようになり、予定外の請求がかかる原因となるような行動をうっかりしてしまわなくて済むと思って頂ければ幸いです。
課金:サブスクリプション中断によりもはや仮想マシンは削除されない
費用上限の再開機能に加え、MSDNサブスクリプション(BizSparkおよび無償トライアル)が費用上限に達しても、実行中の仮想マシンが削除されないようする改善も行いました。以前は、一時中断中のサブスクリプションに展開された仮想マシンは、費用上限に達すると削除されるようになっていました(データドライブは保存されますが、VMインスタンスが削除されるようになっていました)。
現在はサブスクリプションが無効になっている場合は、そこに展開されているVMは、最近導入した停止プロビジョニング状態に移行されるだけです(VMは請求がかかることなく停止できるようになっています)。
これにより、新しくクレジットが適用されるか、サブスクリプションが支払済みサブスクリプションに変換されると、以前接続されていたすべてのディスクとエンドポイントがそのままついた仮想マシンを素早く再開できるようになります。
結果、顧客は費用上限に達した時に、仮想マシンがなくなってしまう心配がなくなり、すぐにVMを再起動することにより、ビジネスを素早く再開できるようになりました。