Visual Studio内の統合Windows Azureサインイン
Visual Studio内の統合Windows Azureサインインサポートは、Windows Azure SDKリリースに追加された大きな改善点の一つです。
統合されたサインインサポートにより、開発者は管理証明書を別途ダウンロード/使用することなく、Visual Studioの中でWindows Azureリソースの開発/テスト/管理が行えるようになります。
Windows Azureに接続するには、Visual Studioのサーバーエクスプローラで"Windows Azure"アイコンを右クリックし、"Connect to Windows Azure"コンテキストメニューオプションを選択するだけです。
これを行うと、サインインするアカウントのメールアドレスを入力するプロンプトが表示されます。
Eメールとして、Microsoftアカウント(Windows Live IDなど)、または組織アカウント(Active Directoryなど)を使用できます。ダイアログが表示され、入力したEメールアドレスのタイプに応じて適切なログインプロンプトに更新されます。
サインインすると、Visual Studioサーバーエクスプローラに管理権限のあるWindows Azureリソースが自動的に表示されます(そして、使用できます)。
この新しい統合サインインにより、Webアプリの公開、VMおよびクラウドサービスの公開、Windows Azure診断プログラムの使用、Windows Azureサービスとの完全な対話が、管理証明書を必要とすることなく、Visual Studio内で行うことができます。認証はすべて、Windows Azureアカウントに関連付けられているWindows Azure Active Directoryを使用して処理されます(この詳細は前回のブログ投稿でご確認ください)。
Service Management API、開発ツール、管理ポータル、PowerShellの自動化スクリプトに渡りエンドツーエンドでこのように認証を統合すると、Windows Azure内でより一層安全で柔軟なセキュリティモデルが可能になり、1つのプロジェクトで作業する複数の開発者および管理者を安全に管理する作業が、これまでよりはるかに便利になります。
これにより、組織や企業は、オンプレミスで開発者に対して使用している同じ認証モデルを、クラウドでも使用することができます。
また、従業員が離職すると、Active Directoryアカウントが一時停止され、すぐに会社のクラウドベースのリソースへアクセスできなくなるようになります。
フィルタリング/サブスクリプション管理
Visual Studioにログインした後、サーバーエクスプローラで"Filter Services"コンテキストメニューを右クリックすると、サーバーエクスプローラ内に表示されているWindows Azureのサブスクリプション/地域をフィルタリングできます。
また、“Manage Subscriptions”コンテキストメニューで、Windows Azureサブスクリプションを管理できます。
“Manage Subscriptions”ダイアログでは、現在使用しているアカウントとその中のサブスクリプションが確認できます。
“Certificates”タブでは、管理証明書をインポートして使用するWindows Azureリソースの管理方法が継続できます。
今回のアップデートで機能は何も削除していません。以前、Visual Studio内で管理証明書をサポートしていた既存のシナリオは、すべて継続して動作します。
今回のリリースで提供された新しい統合サインインサポートは、純粋に追加されたものです。
サーバーエクスプローラのSQL DatabaseノードとMobile Serviceノードは、現時点で統合サインインをサポートしていません。そのため、アクセス承認に管理証明書があるノードの下にあるDatabaseおよびMobile Serviceだけ表示されます。今後のアップデートで統合サインインを有効にする予定です。